ニューヨーク株式のCMEポジション動向(1月8日時点):投機筋の売り越し枚数は減少中 | COTレポートの読み方

ニューヨーク株式のCMEポジション動向(1月8日時点):投機筋の売り越し枚数は減少中

 ニューヨーク株式市場の調整局面が続いています。
ここで、米国株式関連の先物取引について、1月8日時点の投機筋(ノン・コマーシャルズ)によるポジション動向をみてみましょう。

 まずニューヨーク工業株30種平均のチャートを確認しておきましょう。前週比193.88ドルの下落(-1.5%)となっています。

ニューヨーク工業株30種平均

 下記はナスダック総合株指数のチャートです。前週比64.71ポイントの下落(-2.6%)となっています。

ナスダック

下記は筆者が注目しているS&P500指数のVIX(ボラティリティ・インデックス)のチャートです。週末(1月11日)は23.68%となっています。市場参加者の心理状況は不安定となっています。
VIXの動きからみれば、ニューヨーク株式は今後乱高下する可能性があります。

VIX

VIXとS&P500

 下記はS&P500指数の週ベースのチャートです。中長期でみると天井が確定したようです。

S&P500
 
 ここで、CMEの先物市場での投機筋(ノン・コマーシャルズ)のポジション動向を確認しておきましょう。
 
 下記はCMEのS&P500先物の投機筋のポジション動向を示したチャートです。
1月8日時点では差引きで12,130枚の売り越しとなっています(前週に比べて売り越し枚数は1,166枚減少しています)。
ヘッジファンドやCTAなどの投機筋は、米国株式に対する「売り」スタンスを継続していますが、「中立」方向に変わりつつあります。

シカゴ先物とS&P500

 次にCMEのナスダック100先物の投機筋のポジション動向のチャートをみてみましょう。
 1月8日時点では、5,394枚の売り越しとなりました。売り越し枚数は前週比565枚増加しています。ヘッジファンドやCTAなど投機筋のスタンスは「弱気」継続です。


シカゴ先物とナスダック

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