日本株のバリュエーション指標 ・・・日本株は引き続き割安! | COTレポートの読み方

日本株のバリュエーション指標 ・・・日本株は引き続き割安!

日本株のバリュエーション指標(2007年12月21日時点)

・・・日本株は引き続き割安!


 日本株の下落基調が続いています。ここで12月21日時点での日本の株価のバリュエーション指標を確認しておきましょう(TOPIXベース)。


 下記は、TOPIXベースの予想EPSの推移です。やや低下しています。このところ業績の下方修正を発表する企業が増えてきたことは気がかりです。


1225TOPIXのEPS推移


 株価の下落により、TOPIXベースの予想PERは12月21日時点で16.94倍まで低下しています。


1225TOPIXのPER推移


長期金利と予想PERの低下により、株価のバリュエーション指標のひとつであるイールドスプレッド(=10年国債利回り-株式の益回り)は-4.35%となり、債券と比べて株価が割安であることを示唆しています。


1225TOPIXのイールドスプレッド


TOPIXベースの予想配当利回り(加重平均)は1.52%まで上昇しています。週末の10年国債利回り(1.550%)と変わらない水準となっています。


1225TOPIXの予想配当利回り


株価純資産倍率(PBR)は1.61倍まで低下しています。


1225TOPIXのPBRの推移


 TOPIX全体でみれば、株価のバリュエーション指標は、日本株が割安であることを示唆しています。
  バリュー投資家にとっては、好環境といえるでしょう。






--------------------------------------------------------------------------------
*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
--------------------------------------------------------------------------------

 



矢口 新
矢口新の相場力アップドリル 株式編

国際通貨研究所
マネーの動きで読み解く外国為替の実際