MSCI世界株価指数の動き(12月14日時点) … 下落!
MSCI Barra社が算出しているいくつかの株価指数(米ドルベース)をみてみましょう。
まず、世界株価指数のチャートです。前週は2.9%の下落となりました。保合い相場に入ったようです。なお、年初来高値(10月31日の1682.35ポイント)からの下落率は6.0%です。
次は米国株のチャートです。前週は2.4%の下落となりました。なお、年初来高値(10月9日の1480.24ポイント)からの下落率は6.1%です。
ヨーロッパ15のチャートです。前週は2.9%の下落となりました。なお、年初来高値(10月31日の2235.356ポイント)からの下落率は5.8%です。
日本株のチャートです。米ドルベースであることに注意が必要です。前週は5.3%の下落となりました。なお、年初来高値(2月27日の3471.577ポイント)からの下落率は12.7%に達しています。
下記は、日本と米国との比較チャートです。
前回も説明しましたが、筆者は米国と日本のファンダメンタルズを比較すれば、日本株の割安感が強まっているとみています。年末から来年前半にかけて、日本株が見直される可能性が高いとみています。
下記は新興国株価指数のチャートです。前週は4.5%の下落となりました。なお、年初来高値(10月31日の1338.49ポイント)からの下落率は8.5%です。新興国の株価も天井をつけた可能性が高いといえます。
BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国)の株価指数のチャートです。前週は4.5%の下落となりました。なお、年初来高値(10月31日の466.901ポイント)からの下落率は7.2%です。
最後に中国とインドの株価指数のチャートを確認しておきましょう。
上海総合株指数は、前週比1.6%の下落となっています。下落トレンドが続いています。なお、年初来高値(10月16日の6124.04ポイント)からの下落率は18.2%に達しています。
BSE SENSEX指数は、前週比0.3%の上昇となっています。12月13日に20498.11ポイントをつけ、過去最高値を更新しました。世界の中で最も堅調な市場といえるでしょう。
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- ポール R.クルーグマン, 高中 公男
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