国際商品市況(11月30日時点) … 短期の調整局面
11月30日までの国際商品市況の状況を確認しておきましょう。
米ドルの代替通貨とみなされる金(ゴールド)は高値波乱の展開となっています。週末には1トロイオンス=800ドルを大きく下回っています。
COMEXの金先物取引の、投機筋(ノン・コマーシャルズ)のポジション動向のチャートをみてみましょう。
11月27日時点では、差引きで175,081枚の買い越しとなりました。前週に比べて買い越し枚数は2,691枚増加しています(3週間振りの増加)。
CTAやヘッジファンドなどの投機筋は、依然として金に対して「強気」スタンスを維持しています。
下記はWTI先物(期近物)のチャートです。下落トレンドに転換した可能性があります。
NYMEXのWTI先物取引の投機筋(ノン・コマーシャルズ)のポジション動向をみておきましょう。
11月27日時点では、59,102枚の買い越しとなり、前週比9,262枚の増加となっています(2週間連続の増加)。
投機筋のスタンスはまだ「強気」継続ですが、スタンスは徐々に変わっています。
ここで、GOLD/WTI比率の推移をみておきましょう。11月30日は7.97倍まで低下し、原油に比べて金価格が相対的に割安となっています。
次は穀物相場の状況です。CBOTのコーン先物は上昇トレンドが継続していますが、足元は保合い相場となっています。
CBOTのコーン先物取引の投機筋(ノン・コマーシャルズ)のポジション動向をみておきましょう。
11月27日時点では、235,050枚の買い越しとなり、前週比481枚の増加となりました。5週間連続の増加です。投機筋のスタンスは「強気」継続です。
国際商品市況の代表的な指数であるCRB指数をみると、調整局面に入ったようです。
最後にバルティック海運指数(ドライインデックス)をみてみましょう。
バルティック海運指数(ドライインデックス)は、11月30日時点では10,210ポイントとなりました。反発しています。
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