11月27日時点のCME日経平均先物ポジション動向
11月27日時点のCME日経平均先物ポジション動向
… 投機筋による売り越しはやや減少
11月30日(金)東部時間午後3時30分(日本時間では、12月1日の早朝)に、11月27日時点でのCOTレポートが発表されました。
CMEに上場されている日経平均先物取引ついて、コマーシャルズ(実需筋)やノン・コマーシャルズ(CTAやヘッジファンドなどの投機筋)のポジション状況をみてみましょう。
コマーシャルズについては、11月27日時点では18,201枚の買い越しとなりました。前週に比べて買い越し枚数は750枚減少しています(3週間振りの減少)。
コマーシャルズは日本株に対して、まだ「強気」スタンスを維持しています。コマーシャルズの行動は中期的には相場に影響します。3カ月から半年先を見据えれば、株式相場は上昇する公算が強いといえます。
ノン・コマーシャルズについては11月27日時点では15,803枚の売り越しとなりました。前週に比べて売り越し枚数は1,154枚増減少しています(3週間振りの減少)。売り越し枚数だけをみると5週間連続で減少しています。ヘッジファンドやCTAなどの投機筋は、引き続き利益確定の行動をとっているようです。
投機筋の日本株に対するスタンスはまだ「弱気」継続ですが、売り越し枚数は減少基調となっています。
次に、COTレポートのデータを使って、ラリー・ウィリアムズが考案したCOTインデックスと、それを応用して筆者が考案したNCOTインデックスをみてみましょう。
11月27日時点での日経平均先物取引のCOTインデックスのチャートは下記の通りです。
COTインデックスは74.84%となりました(やや低下)。
一方で、下記はNCOTインデックス(ノン・コマーシャルズ指数)のチャートです。これは、ノン・コマーシャルズの行動をみるためにCOTインデックスと同様の計算式で、筆者が計算したものです。
11月127日時点のNCOTインデックスは24.32%となりました(やや上昇)。
下記は、財務省が発表している対外及び対内証券売買契約等の状況(週次・指定報告機関ベース)のうち、非居住者による株式の取得・処分をまとめたチャートです。
直近のデータは11月22日に終わる週まで発表されています。外国人による株式取得は3,833億円の売り越しとなっています。3週間連続の売り越しです。
外国人投資家の日本株に対するスタンスは「弱気」継続と判断します。
下記は非居住者による債券(中長期債および短期債券)の取得・処分をまとめたチャートです。11月22日に終わる週は9,067億円の買い越しとなりました。7週間連続の買い越しですが、買い越し金額は減少しています。投機資金は引き続き債券市場に流入しています。
下記は、東京証券取引所が発表している三市場の投資部門別売買状況のデータです(11月22日に終わる週まで)。三市場の投資部門別売買金額をみると、2,517億円の売り越しとなりました。3週間連続の売り越しです。
一方で、下記はジャスダック市場における外国人投資家の差引きの売買金額を示したチャートです。11月22日に終わる週は12.86億円の買い越しに変わりました。3週間振りの買い越しです。
東証マザーズ市場については、15億円の買い越しに変わりました。3週間振りの買い越しです。
下記は東証マザーズ指数のチャートです。反発しました。
下記は、寄り付きの外資系証券の売買状況です(12月4日まで)。11月29日は買い越しましたが、それ以外は売り越しが続いています。
下記は日経平均の週ベースの一目均衡表です。反発していますが、終値が雲の下限に到達するにはまだ値幅があります。
下記は日ベースの一目均衡表です。下落トレンドが続いています。終値は転換線を上回り、基準線に近づいてきました。
--------------------------------------------------------------------------------
*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
--------------------------------------------------------------------------------














