外国人投資家動向 … 売り越し継続
11月20日時点でのCOTレポートが11月26日(月)に発表されるため、COTレポート以外の統計から、外国人投資家の売買状況を確認しておきましょう。
下記は、財務省が発表している対外及び対内証券売買契約等の状況(週次・指定報告機関ベース)のうち、非居住者による株式の取得・処分をまとめたチャートです。
直近のデータは11月16日に終わる週まで発表されています。外国人による株式取得は3,023億円の売り越しとなりました。2週間連続の売り越しです。
外国人投資家の日本株に対するスタンスは、「中立」から「弱気」に変わったと判断します。
下記は非居住者による債券(中長期債および短期債券)の取得・処分をまとめたチャートです。11月16日に終わる週は1兆2,676億円の買い越しとなりました。6週間連続の買い越しです。投機資金は「質への逃避」で引き続き債券市場に流入しています。
下記は、東京証券取引所が発表している三市場の投資部門別売買状況のデータです(11月16日に終わる週まで)。三市場の投資部門別売買金額をみると、1,957億円の売り越しとなりました。2週間連続の売り越しです。
一方で、下記はジャスダック市場における外国人投資家の差引きの売買金額を示したチャートです。11月9日に終わる週は13.8億円の売り越しとなりました。2週間連続の売り越しです。
下記は日経ジャスダック平均のチャートです。年初来安値を更新中です。
東証マザーズ市場については、2億円の売り越しとなりました。金額は減りましたが、2週間連続の売り越しです。
下記は東証マザーズ指数のチャートです。
下記は、寄り付きの外資系証券の売買状況です。11月1日から16営業日連続で売り越しています。
下記は日経平均の週ベースの一目均衡表です。年初来安値を更新中です。11月22日の終値は、雲の下に位置しています。15,000円を早急に回復できるかどうかが今週のポイントです。
下記は日ベースの一目均衡表です。終値は転換線の下に位置し、下落トレンドが続いています。
なお、11月23日のシカゴ日経平均先物(12月限)の終値は15,000円となっています(大証の22日の終値は14,800円)。
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