ニューヨーク株式は調整局面が続く! | COTレポートの読み方

ニューヨーク株式は調整局面が続く!

 ニューヨーク株式市場は調整局面が続いています。米国株式関連の先物取引について、11月13日時点の投機筋(ノン・コマーシャルズ)によるポジション動向をみてみましょう。


 下記はニューヨーク工業株30種平均のチャートです。13,000ドルの水準は維持しています。


1119ニューヨーク・ダウ推移


 下記はナスダック総合株指数のチャートです。下落トレンドが続いています。


1119ナスダックの推移


 下記は筆者が注目しているS&P500指数のVIX(ボラティリティ・インデックス)のチャートです。週末(11月16日)は25.49%となっています。市場参加者の心理状況は不安定な状況が続いています。


1119VIXの推移


 下記はS&P500指数の週ベースのチャートです。


1119SP500の推移(週次)  


  ここで、CMEの先物市場での投機筋(ノン・コマーシャルズ)のポジション動向を確認しておきましょう。
 
 下記はCMEのS &P500先物の投機筋のポジション動向を示したチャートです。
11月13日時点では差引きで26,805枚の売り越しとなっています(前週に比べて売り越し枚数は792枚減少しています)。売りポジションは3週間連続で減少しており、ヘッジファンドやCTAなどの投機筋は、利益確定の行動をとっています。


 なお、投機筋の米国株式に対するスタンスは依然として「弱気」継続です。


1119シカゴ先物(SP500)


 次にCMEのナスダック100先物の投機筋のポジション動向のチャートをみてみましょう。


  11月13日時点では、4,495枚の売り越しに変わりました。7週間振りの売り越しです。ヘッジファンドやCTAなどの投機筋のスタンスは、「中立」から「弱気」に変わった可能性があります。


1119シカゴ先物(NASDAQ100)



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ポール R.クルーグマン, 高中 公男
国際金融の理論