ニューヨーク株式は下落トレンドに転換?VIXは上昇!
下記はニューヨーク工業株30種平均のチャートです。13,500ドルのラインを割り込んでから一気に崩れました。次は13,000ドルが下値支持線となります。
下記はナスダック総合株指数のチャートです。これまで堅調に推移していましたが、先週はナスダックの下落が顕著でした。週の後半だけで197ポイント下落しています。
下記は筆者が注目しているS&P500指数のVIX(ボラティリティ・インデックス)のチャートです。週末(11月9日)は28.50%まで上昇しました。市場参加者の心理状況は悪化の一途を辿っています。
下記はS&P500指数の週ベースのチャートです。米国株式は天井をつけた可能性が高いといえるでしょう。
ここで、CMEの先物市場での投機筋(ノン・コマーシャルズ)のポジション動向を確認しておきましょう。
下記はCMEのS &P500先物の投機筋のポジション動向を示したチャートです。
11月6日時点では差引きで27,597枚の売り越しとなっています(前週に比べて売り越し枚数は3,852枚減少しています)。売りポジションは2週間連続で減少しており、ヘッジファンドやCTAなどの投機筋は、利益確定の行動をとりはじめたと推測できます。
なお、投機筋の米国株式に対するスタンスは依然として「弱気」継続です。
次にCMEのナスダック100先物の投機筋のポジション動向のチャートをみてみましょう。
11月6日時点では、1,859枚の買い越しとなっています。6週間連続の買い越しで、買い越し枚数は前週に比べて706枚増加しています(4週間振りの増加)。ヘッジファンドやCTAなどの投機筋のスタンスは、「中立」継続です。
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- ポール R.クルーグマン, 高中 公男
- 国際金融の理論