ニューヨーク株式は急落!投機筋のポジションはS&P500の売り越し続く!
“ブラックマンデー20周年”の先週末(10月19日)のニューヨーク株式市場は、米国経済の減速懸念、企業業績の悪化懸念、原油をはじめとする国際商品市況の高騰などが影響して、大きく下落しました。
下記はニューヨーク工業株30種平均のチャートです。366.94ドルの下落となりました(-2.64%)。一時的な調整なのか、相場全体が天井をつけたのか、興味があるところですが、現時点ではまだ判断できません。
下記はナスダック総合株指数のチャートです。74.15ポイントの下落となりました(-2.65%)。
下記はS&P500の週足チャートです。30週移動平均値近辺まで下がっています。
下記は筆者が注目しているS&P500指数のVIX(ボラティリティ・インデックス)のチャートです。週末(10月19日)は22.96%まで跳ね上がりました。市場参加者の心理状況は悪化しつつあります。
CMEの先物市場での投機筋(ノン・コマーシャルズ)のポジション動向を確認しておきましょう。
下記はCMEのS &P500先物の投機筋のポジション動向を示したチャートです。
10月16日時点では差引きでは35,305枚の売り越しとなっています(前週に比べて売り越し枚数は1,699枚の減少)。ヘッジファンドやCTAなどの投機筋は、米国株式に対して「弱気」スタンスを継続しています。
同じくCMEのナスダック100先物の投機筋のポジション動向のチャートをみてみましょう。
10月16日時点では、3,331枚の買い越しとなっています。3週間連続の買い越しですが、買い越し枚数は前週に比べて221枚減少しています。ヘッジファンドやCTAなどの投機筋のスタンスは、「中立」継続です。
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