ドルインデックスは弱含み保合い | COTレポートの読み方

ドルインデックスは弱含み保合い

 米ドルの強弱を示すドルインデックスの推移をみると、弱含み保合いとなっています。8月の世界的な金融・証券市場の波乱時にはポジション調整から米ドルの巻き返しがありましたが、一時的なものだったようです。ここにきて米国の景気後退が市場関係者の間で話題となってきており、米ドルにとってはマイナス要因となっています。
 
下記はドルインデックスの一目均衡表ですが、雲が強い上値抵抗帯として作用しています。


0906ドルインデックス一目均衡表


 下記はFRBが算出している米ドルの貿易加重実効為替レートのチャートです。8月の平均数値(朱主要通貨に対する実質実効為替レート)は77.51ポイントとなり7月と同じでしたが、日ベースの数値をみると、9月5日には77.05ポイントまで低下しています。


  米ドルがさらに低下するということは、米国経済に対する信認が薄れるということであり、世界の金融市場のボラティリティがさらに高まることにつながります。


0906貿易加重実効


 なお、FRBの算出する貿易加重実効レートは、FRBのホームページで確認できます。参考にしてください。

http://www.federalreserve.gov/releases/h10/update/

 



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