米国株式市場は戻り基調
ニューヨークダウ工業株30種平均をみると、7月17日の高値(14,021.95ドル)から8月16日の安値(12,517.94ドル)までの下落幅(1,504.01ドル)に対して、8月24日の終値(13,378.87ドル)は57.2%の戻りとなっており、半値戻しを達成しています。
ナスダック総合株指数をみると、7月17日の高値(2,719.94ポイント)から8月16日の安値(2,386.69ポイント)までの下落幅(333.25ポイント)に対して、8月24日の終値(2,576.69ポイント)は57.0%の戻りとなっており、こちらも半値戻しを達成しています。
筆者が注目しているS&P500指数のVIX(ボラティリティ・インデックス)をみると、8月24日は20.72%となりました。ピーク(8月16日には一時37.50%をつける)に比べれば大幅低下となっています。市場参加者に冷静さが戻ったことを示唆しています。
ここでCMEのS&P500の投機筋(コマーシャルズ)のポジション動向(8月21日時点)をみておきましょう。
差引きでは44,943枚の売り越しとなっています(前週に比べて売り越し枚数は3,773枚の減少)。ヘッジファンドやCTAなどの投機筋は、米国株式に対して弱気のスタンスを維持しています。
下記はナスダック100先物取引の投機筋(コマーシャルズ)のポジション動向(8月21日時点)です。
差引きで20,641枚の売り越しとなっています(前週比2,503枚の増加)。5週間連続で売り越し枚数が増加しています。
一方で、T-Note先物取引の投機筋(コマーシャルズ)のポジション動向(8月21日時点)もみてみましょう。
479,381枚の買い越しで、前週に比べて129,111枚の減少となりました(買い越し枚数は6週間振りの減少)。
ヘッジファンドなどの投機筋は、株式売り・債券買いのポジションを縮小させているようです。
下記は米国の長短金利のチャートです。
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