米国株式市場は不安定な状況続く!
米国株式市場は不安定な状況が続いている。ボラティリティが急上昇しており、1日の変動幅は引き続き拡大しています。
ニューヨークダウ工業株30種平均、ナスダック総合株指数ともに、短期での下落トレンドが継続しています。
筆者が注目しているS&P500指数のVIX(ボラティリティ・インデックス)をみると、8月10日は28.30%まで上昇し、投資家心理が急速に悪化していることを示しています。
VIXがさらに上昇し、2001年や2002年のピーク時の時まで上昇すれば(VIXが40%を超えた)、相場全体は大幅に下落することになるでしょう。
なお、ここでCMEのS&P500の投機筋(コマーシャルズ)のポジション動向(8月7日時点)をみておきましょう。
差引きでは37,071枚の売り越しとなっています(前週に比べて7,961枚の減少)。ヘッジファンドやCTAなどの投機筋が一部利益確定の行動に出たことがうかがえます。
下記はナスダック100先物取引の投機筋(コマーシャルズ)のポジション動向(8月7日時点)です。
差引きで15,552枚の売り越しとなっています(前週比413枚の増加)。
FRB(米連邦準備制度理事会)はサブプライムローン問題による証券市場の混乱を防ぐために、ニューヨーク連銀を通じて2日連続で大規模な資金供給を行いました。この結果、短期金利(3カ月TB利回り)が急低下し、8月10日は4.42%まで低下しています。
長期金利も低下基調となっています(価格は上昇基調)。
下記はT-Note先物取引の投機筋(コマーシャルズ)のポジション動向(8月7日時点)です。606,509枚の買い越しで、過去最高値を更新しました。ヘッジファンドなどの投機筋は、債券相場が上昇する(長期金利が低下する)とみています。
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