6月19日時点のCME日経平均先物ポジション動向
6月22日(金)東部時間午後3時30分(日本時間では、6月23日の早朝)に、6月19日時点でのCOTレポートが発表されました。
CMEに上場されている日経平均先物取引ついて、コマーシャルズ(実需筋)やノン・コマーシャルズ(CTAやヘッジファンドなどの投機筋)のポジション状況をみてみましょう。
コマーシャルズについては、6月19日時点では5,427枚の買い越しとなりました。前週に比べて買い越し枚数は94枚減少しています(3週間連続で減少)。コマーシャルズによる買い越しは減少基調が続いています。
ノン・コマーシャルズについては6月19日時点では4,836枚の売り越しとなりました。前週に比べて売り越し枚数は815枚増加しています(売り越し枚数は2週間連続で増加)。
ヘッジファンドやCTAなどの投機筋は、日本株に対して弱気スタンスを継続しています。
次に、COTレポートのデータを使って、ラリー・ウィリアムズが考案したCOTインデックスと、それを応用して筆者が考案したNCOTインデックスをみてみましょう。
6月19日時点での日経平均先物取引のCOTインデックスのチャートは下記の通りです。
COTインデックスは71.56%となりました。低下基調が続いています。
一方で、下記はNCOTインデックス(ノン・コマーシャルズ指数)のチャートです。これは、ノン・コマーシャルズの行動をみるためにCOTインデックスと同様の計算式で、筆者が計算したものです。
6月19日時点のNCOTインデックスは23.94%で、やや低下しました。
下記は、財務省が発表している対外及び対内証券売買契約等の状況(週次・指定報告機関ベース)のうち、非居住者による株式の取得・処分をまとめたチャートです。
直近のデータは6月15日に終わる週まで発表されています。外国人による株式取得は5,482億円の買い越しとなっています。7週間連続で買い越しており、外国人投資家による買い越しが継続しています。
下記は、寄り付きの外資系証券の売買状況です。6月21日と22日は売り越しとなっています。
下記は日経平均の週ベースの一目均衡表です。終値は転換線の上に位置しています。中期での上昇トレンドが続いています。
先週は上伸したものの2月26日につけたザラバ高値(18,300.39円)を上回ることができませんでした。
なお、6月22日のシカゴ日経平均先物の終値は、18,045円と大証の終値(18,220円)より175円低くなっています。
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