6月12日時点のCME日経平均先物ポジション動向
CMEに上場されている日経平均先物取引ついて、コマーシャルズ(実需筋)やノン・コマーシャルズ(CTAやヘッジファンドなどの投機筋)のポジション状況をみてみましょう。
コマーシャルズについては、6月12日時点では5,521枚の買い越しとなりました。前週に比べて買い越し枚数は1,752枚減少しています(2週間連続で減少)。
ノン・コマーシャルズについては6月12日時点では4,021枚の売り越しとなりました。前週に比べて売り越し枚数は565枚増加しています。売り越し枚数は6週間振りに増加しましたが、基本的に減少基調が続いています。
次に、COTレポートのデータを使って、が考案したCOTインデックスと、それを応用して筆者が考案したNCOTインデックスをみてみましょう。
6月12日時点での日経平均先物取引のCOTインデックスのチャートは下記の通りです。
COTインデックスは71.92%となりました。低下基調が続いています。
一方で、下記はNCOTインデックス(ノン・コマーシャルズ指数)のチャートです。これは、ノン・コマーシャルズの行動をみるためにCOTインデックスと同様の計算式で、筆者が計算したものです。
6月12日時点のNCOTインデックスは28.30%で、やや低下しました。
下記は、財務省が発表している対外及び対内証券売買契約等の状況(週次・指定報告機関ベース)のうち、非居住者による株式の取得・処分をまとめたチャートです。
直近のデータは6月8日に終わる週まで発表されています。外国人による株式取得は4,579億円の買い越しとなっています。6週間連続で買い越しており、外国人投資家による買い越しが継続しています。
下記は、寄り付きの外資系証券の売買状況です。6月8日から14日まで売り越しが続いていましたが、15日は6日振りに買い越しとなっています。
下記は日経平均の週ベースの一目均衡表です。終値は転換線の上に位置しています。2月26日につけたザラバ高値(18,300.39円)を上回るかどうかが引き続きポイントです。
なお、6月15日のシカゴ日経平均先物の終値は、18,180円と大証の終値(18,020円)より160円高くなっています。
---------------------------------------------------------------------------------------------------
*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
---------------------------------------------------------------------------------------------------
- ラリー・ウィリアムズ, 長尾 慎太郎, 増沢 和美, 吉田 真一, 山中 和彦
- ラリー・ウィリアムズの株式必勝法~正しい時期に正しい株を買う