6月5日時点のCME日経平均先物ポジション動向 | COTレポートの読み方

6月5日時点のCME日経平均先物ポジション動向

 6月8日(金)東部時間午後3時30分(日本時間では、6月9日の早朝)に、6月5日時点でのCOTレポートが発表されました。

 CMEに上場されている日経平均先物取引ついて、コマーシャルズ(実需筋)やノン・コマーシャルズ(CTAやヘッジファンドなどの投機筋)のポジション状況をみてみましょう。

0611シカゴ先物・コマーシャルズ


 コマーシャルズについては、6月5日時点では7,273枚の買い越しとなりました。前週に比べて買い越し枚数は175枚減少しています(3週間振りに減少)。


0611シカゴ先物・ノンコマーシャルズ


 ノン・コマーシャルズについては6月5日時点では3,456枚の売り越しとなりました。前週に比べて売り越し枚数は673枚減少しています(売り越し枚数は5週間連続で減少)。前回説明したように、ヘッジファンドやCTA等の投機筋は売り越しスタンスを変えつつあります。


 次に、COTレポートのデータを使って、ラリー・ウィリアムズが考案したCOTインデックスと、それを応用して筆者が考案したNCOTインデックスをみてみましょう。


 6月5日時点での日経平均先物取引のCOTインデックスのチャートは下記の通りです。
 COTインデックスは78.72%となりました(やや低下)。

0611COTインデックス


 一方で、下記はNCOTインデックス(ノン・コマーシャルズ指数)のチャートです。これは、ノン・コマーシャルズの行動をみるためにCOTインデックスと同様の計算式で、筆者が計算したものです。


 6月5日時点のNCOTインデックスは31.32%で、やや上昇しました。ノン・コマーシャルズは日本株に対して売りスタンスをとってきましたが、スタンスを変えつつあります。
 

0611NCOTインデックス


 下記は、財務省が発表している対外及び対内証券売買契約等の状況(週次・指定報告機関ベース)のうち、非居住者による株式の取得・処分をまとめたチャートです。

  直近のデータは6月1日に終わる週まで発表されています。外国人による株式取得は6,201億円の買い越しとなっています。5週間連続で買い越しており、買い越し金額は増加傾向にあります。


0611対内証券売買契約等の状況


 下記は、寄り付きの外資系証券の売買状況です。6月8日は4日振りに売り越しとなっています(1,720万株の売り越し)。


0611外国人動向


 下記は日経平均の週ベースの一目均衡表です。終値は転換線の上に位置しています。2月26日につけたザラバ高値(18,300.39円)を上回るかどうかがポイントですが、先週の時点ではまだ上回っていません。


0611日経平均一目均衡表(週次)


 6月8日のシカゴ日経平均先物の終値は、17,950円と大証の終値(17,790円)より160円高くなっています。


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