5月22日時点のCME日経平均先物ポジション動向
5月25日(金)東部時間午後3時30分(日本時間では、5月26日の早朝)に、5月22日時点でのCOTレポートが発表されました。
CMEに上場されている日経平均先物取引ついて、コマーシャルズ(実需筋)やノン・コマーシャルズ(CTAやヘッジファンドなどの投機筋)のポジション状況をみてみましょう。
コマーシャルズについては、5月22日時点では6,870枚の買い越しとなりました。前週に比べて買い越し枚数は129枚増加しています(3週間振りの増加)。
ノン・コマーシャルズについては5月22日時点では4,437枚の売り越しとなりました。前週に比べて売り越し枚数は496枚減少しています(売り越し枚数は3週間連続で減少)。買い枚数が増え、売り枚数が減っています。ヘッジファンドやCTA等の投機筋はこれまでの売り越しスタンスを変えている可能性があります。
次に、COTレポートのデータを使って、ラリー・ウィリアムズが考案したCOTインデックスと、それを応用して筆者が考案したNCOTインデックスをみてみましょう。
5月22日時点での日経平均先物取引のCOTインデックスのチャートは下記の通りです。
COTインデックスは77.16%となりました(やや上昇)。
一方で、下記はNCOTインデックス(ノン・コマーシャルズ指数)のチャートです。これは、ノン・コマーシャルズの行動をみるためにCOTインデックスと同様の計算式で、筆者が計算したものです。
5月22日時点のNCOTインデックスは26.07%で、やや上昇しました。ノン・コマーシャルズは日本株に対して売りスタンスをとってきましたが、スタンスに変化がみられます。
下記は、財務省が発表している対外及び対内証券売買契約等の状況(週次・指定報告機関ベース)のうち、非居住者による株式の取得・処分をまとめたチャートです。
直近のデータは5月18日に終わる週まで発表されています。外国人による株式取得は2,175億円の買い越しとなっています。3週間連続で買い越しています。
下記は、寄り付きの外資系証券の売買状況です。5月24日と25日は売り越しとなっています。
下記は日経平均の週ベースの一目均衡表です。終値は転換線の上に位置しています。基本的に保合い相場が続いています。
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