5月15日時点のCME日経平均先物ポジション動向
5月18日(金)東部時間午後3時30分(日本時間では、5月19日の早朝)に、5月15日時点でのCOTレポートが発表されました。
CMEに上場されている日経平均先物取引ついて、コマーシャルズ(実需筋)やノン・コマーシャルズ(CTAやヘッジファンドなどの投機筋)のポジション状況をみてみましょう。
コマーシャルズについては、5月15日時点では6,741枚の買い越しとなりました。前週に比べて買い越し枚数は4,961枚減少しています(2週間連続で減少)。実需筋の日本株に対する買い越しスタンスに変化がみられます。
ノン・コマーシャルズについては5月15日時点では4,933枚の売り越しとなりました。前週に比べて売り越し枚数は4,061枚減少しています(売り越し枚数は2週間連続で減少)。買い枚数が増え、売り枚数が減っています。ヘッジファンドやCTA等の投機筋のスタンスに変化がみられます。次週も売り越し枚数が減少するかどうかが注目点です。
次に、COTレポートのデータを使って、ラリー・ウィリアムズが考案したCOTインデックスと、それを応用して筆者が考案したNCOTインデックスをみてみましょう。
5月15日時点での日経平均先物取引のCOTインデックスのチャートは下記の通りです。
COTインデックスは7666%となりました(2週間連続で低下)。コマーシャルズによる日本株の買いスタンスに変化がみられます。
一方で、下記はNCOTインデックス(ノン・コマーシャルズ指数)のチャートです。これは、ノン・コマーシャルズの行動をみるためにCOTインデックスと同様の計算式で、筆者が計算したものです。
5月15日時点のNCOTインデックスは23.42%で、前週(1.70%)比べて上昇しました。ノン・コマーシャルズは日本株に対して売りスタンスを維持していますが、スタンスに変化がみられます。
下記は、財務省が発表している対外及び対内証券売買契約等の状況(週次・指定報告機関ベース)のうち、非居住者による株式の取得・処分をまとめたチャートです。
直近のデータは5月11日に終わる週まで発表されています。外国人による株式取得は1,380億円の買い越しとなっています。2週間連続で買い越しています。
下記は、寄り付きの外資系証券の売買状況です。5月18日まで6週間連続の売り越しとなっています。
下記は日経平均の週ベースの一目均衡表です。基本的に保合い相場が続いています。
5月118日のシカゴ日経平均先物の終値は、17,500円と大証の終値(17,400円)より100円高くなっています。引き続き、投機筋による買戻し(ショートカバー)が行われるかどうかがポイントです。
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