COTレポートを活用しよう 第1回 | COTレポートの読み方

COTレポートを活用しよう 第1回

CFTC(米商品取引委員会)は、米国の先物市場を監督する政府機関です。米国にはCBOT(シカゴ商品取引所)、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)、NYBOT(ニューヨーク商品取引所)、NYMEX(ニューヨーク・マーカンタイル取引所)など8つの先物取引所があり、これらの取引所を監督するのがCFTCです。



 CFTCは、それぞれの先物市場上場商品について、建玉を公表するように各取引所に義務づけています(これをCOTレポート= The Commitments of Traders Reportといいます)。この建玉報告は、実需の投資家(Commercial=コマーシャルズ=現物業者・当業者・ヘッジャー)、大口投機家(Non-Commercial=ノン・コマーシャルズ=大口投機家、ファンド)、非報告建玉(Nonreportable Positions=通常、小口の投機家とみなされます)に分けて、発表されます。すなわち、それぞれの先物商品について、実需筋や投機筋の動きが週ベースで把握できるため、さまざまな示唆を与えてくれます。なお、この報告書は毎週火曜日の取引終了後(現地時間)に市場参加者がCFTCにポジションを報告し、当該週金曜日の取引終了後(現地時間)に内容を発表しています。


米国の先物取引所には、S&P500先物取引などの株価指数先物や、T-Note先物などの金融先物、ユーロ先物取引・円先物取引などの通貨先物、WTI先物・金先物などの商品先物等様々な先物商品が上場されています。その中で売買枚数が多いものは、CFTCにポジション動向が掲載されており、それらを分析すれば、各々の金融・商品先物の方向性を占う上でいくつかの示唆を与えてくれます。このブログでは、COTレポートの読み方の基礎と、実際の商品に当てはめて筆者なりのコメントを書いていきましょう。




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