年金の繰り下げの上限年齢は
75歳です。
日本の年金制度は、自分で受け取る
年齢が選べるのが特徴的です。
繰上げの上限は60歳なので
受給開始期間は、
15年間選べるのです。
ちなみに厚生年金の加入可能年齢は
70歳までです。
年金を繰り下げするメリットは、
なんといっても増加率です。
1ヶ月あたり0.7%の増額が適用されます。
2022年の改正も同様に0.7%増額されます。
対象者は、2022年4月1日以降に70歳に
到達する方(昭和27年4月2日以降に生まれ)です。
繰り下げ申出時の年齢と増額率
繰下げ申出時の年齢と増額率は以下の
ようになります。
・申出時の年齢増額率
70歳0ヵ月~70歳11ヵ月42.0%~49.7%
71歳0ヵ月~71歳11ヵ月50.4%~58.1%
72歳0ヵ月~72歳11ヵ月58.8%~66.5%
73歳0ヵ月~73歳11ヵ月67.2%~74.9%
74歳0ヵ月~74歳11ヵ月75.6%~83.3%
75歳0ヵ月~84.0%
仮に70万円の年金を75歳まで繰下げると
123.8万円になります。
大きく増えますね。
繰上げ受給で注意したいのは
老齢基礎年金と老齢厚生年金を同時に
繰上げする必要があることです。
繰下げ受給の場合は、老齢基礎年金と
老齢厚生年金は別々に繰下げできます。
繰上げ受給と繰下げ受給では
違うのです。
繰下げ受給の場合、申し出時の年齢を
遅らせれば遅らせるほど
増加率が上がるので年金額は増えていきます。
もちろん、年金額がいくら増えても
亡くなってしまったら受給できません。
※ただし老齢厚生年金は、遺族年金として
パートナーには支払われます。
人の寿命は予想できないので
必ず繰下げ受給が良いとは言えませんが
今ある資産と今後の支出を考えて
判断すると良いでしょう。
日本人の健康寿命は、男性で72.14歳、
女性で74.79歳です。
健康で働ける期間がどのくらいなのかも
考慮したいですね。
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