私たちを悩まし、苦しめているのは「過去の反省」と「未来の心配」です。
「あのとき、なんであんなことをしてしまったのか」などと、過去のことを悔やんだり、まだ見ぬ未来のことを心配して、夜も眠れない・・・
そんな経験はないでしょうか?
仏教では、過去や未来にこだわらず、ただ「今」しかないと思って励みなさいと言っています。
これは、仏教の教えに三法印というのがあるのですが、その一つ「諸行無常」からくる考えです。
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす・・・・・・
皆さんも、学校の授業で、一度は耳にしたことのある平家物語の冒頭に出てくる言葉です。
言葉の意味は、「すべてのものは常に変化し、一瞬も同じではない」という意味です。
つまり、過去が移り変わり、今があり、これがまた変化して未来へとなっていくということです。
ですから、禅では、「今」しかないということを強調します。
過去も未来もなく、あるのは「今」だと。
過去や未来に縛られず、今日のこの一瞬を大切にする。
そんな生き方をしたいものですね。