「あるモノ」の正体は? | Black Swan - 国際人養成所

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日本が嫌になってきているあなた、当養成所に入所して国際人に生まれ変わりましょう!

みんなと同じ生き方に飽きてるなら、Black Swanに突然変異して一緒に世界を飛び回りませんか?

洋楽の英文フレーズ解説、英語上達のヒミツなど、国際人になるための情報満載!

専門学校の卒業式の後、クラスメートと一緒にオークランドに来て初めてのカラオケに行ってきました。クラスメートの一人がフィリピン人のおじさんで、多くのフィリピン人の例に漏れず彼もとにかく歌うのが大好きでうまくて、卒業前から「卒業パーティーはカラオケで」と約束していました。同じクラスの中国人が昔行ったことがあるというチャイニーズ経営のカラオケでしたが、アジアで一般的な「女の子がつく」チャイニーズカラオケではなく、日本のとほとんど同じ雰囲気の健全なカラオケボックスでした。

ただ苦労したのが歌を検索するシステムが全て中国語で、なんとなく漢字は読めるものの思ったように操作することができずフラストレーション溜まりまくり。日本でお馴染の通信カラオケではないので、登録されているかなり偏ったリストの中から歌える曲を見つけなければならず、英語の曲はエルビスやビートルズのような古い曲か、最近のヒット曲ばかり。選んでられないので聞いたことがある曲はとにかく入れる、という過酷なカラオケでした。。。
日本式の通信カラオケ、ニュージーランドではかなりビジネスオポチュニティーあると思います。DAMとか進出してくれないかなー?

最近のヒット曲を仕入れるという意味では、最近息子から聞く「学校でこんな曲が流行ってる」という話が結構貴重な情報源になってます。今日の曲も息子のクラスの、特に女子に人気のあるボーイズグループの今年のヒット曲です。

One Thing by One Direction

X Factor UK(オーディション番組)出身でSimon Cowellに見出されたグループで「1D」と省略されて書かれることもあります。One Directionの熱烈なファンは「Directioner」と呼ばれています。もちろん僕はDirectionerではございません。こういう偽ファン、にわかファンは「Directionator」と呼ばれて差別されるようです。。。(^_^;)


では歌詞解説です。
曲の出だしで繰り返されるAメロの2回目の部分から。

Shot me out of the sky
You're my kryptonite
You keep making me weak
Yeah, frozen and can't breathe

この「kryptonite」はさすがにまだ辞書に掲載されていませんね。これはスーパーマンがやってきたKrypton星にある架空の石で、スーパーマンの唯一の弱点とされています。転じて、現在では弱点としてのアキレス腱(Achilles' heel)と同じ意味で使われます。
だから次の歌詞が「You keep making me weak」に繋がるというわけです。


次は直後に続くBメロの最初です。

Something's gotta give now
Cause I'm dying just to make you see
That I need you here with me now
Cause you've got that one thing

自動詞としてのgiveはあまり見る機会が少ないですが、ここのgiveはさらにインフォーマルな場面でしか使われない「起こる」という意味です。「Something has got to give.」で『何か変化が起こらなきゃだめだ→このままじゃダメだ』という決まり文句なので、このままフレーズごと覚えてしまいましょう。


さて、この洋楽歌詞解説のテーマでは何度かパロディーソングの大御所である「"Weird Al" Yankovic」の替え歌を取り上げたことがありましたが、最近のヒットソングをベースにして替え歌を連発している「The Key of Awesome」というyoutubeのチャンネルを見つけました。このOne Thingも餌食になっていて最高に笑えるので、歌詞が付いた動画のリンクを貼っておきます。
ちなみにもう一曲「What makes you beautiful」もパロディーされているんですが、どちらのPVでもOne Directionはゲイ、という設定です。そして、オリジナルでは結局わからなかった「One Thingとは一体何か?」の秘密もこの替え歌バージョンでは明かされています!



Markがステージに上がって一緒に歌い出す場面で「I hate to be a party pooper, but this song sounds familiar.(この場をしらけさせたくないんだけど、なんかこの曲聞いたことあるよ。)」からBSBの「I want it that way」に変わっていくところは秀逸!僕も最初聞いた時から「パクりやん!」って思いましたもん。
(`∀´)

The Key of Awesomeはこれから新しめの曲を取り上げる時はかなりの確率で合わせて紹介されることになるでしょう。個人的にはまた楽しみが増えました。(笑

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