バイリンガルができるまで(フランス語編) | Black Swan - 国際人養成所

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このシリーズ、3回で終了しようと思ってたんですが、よく考えたらまだ書けそうなことあったのでも少し続けます。

今日は直接英語ではなく、それ以外の外国語についてです。

中高編の高校時代のとこで少し触れてるんですが、うちの高校少し変わっていて2年次に週1回、第二外国語の授業がありました。
確かフランス語と中国語が選択できて、「英語がわかってればフランス語も似たようなもんだろう」という安易な考えでフランス語を選択しました。

先生は女の英語の先生で、少しフランスにいたことがあるとかだったと記憶してます。まーアルファベットの読み方からして違うのでそのレベルからスタート。

最初のうちはついていってたんですが、最初につまづいたのは発音でした。

フランス語を大学なんかで第二外国語として選択された方なら同じように感じたかもしれませんが、フランス語の発音は特に複数の母音が重なる時の発音が英語とかな~り異なります。

例えば、英語の「beautiful」。フランス語では「beau」と綴りはすごく似ているんですが、発音は「ボー」。
もう( ´д`) ホエ?って感じで、英語の発音が染みついた頭に全く違う発音を入れ込むのは拷問以外の何ものでもありませんでした。

そして、もう一つトリッキーなのが「語尾の子音は発音しない」という原則。
Mont Blanc」という山の名前(日本ではケーキの名前の方が有名ですが)は「モン ブラン」。
直訳すると『白い山』ですが「t」は?「c」は?そう、発音されません
名詞が複数形になる時は英語同様語尾に「s」が付くんですが、これも発音されないので単語だけ聞いて単数か複数かを判断するのは無理
フランス人、誰も変だと思わんかったんかい!(/TДT)/

次に輪をかけて挫折を誘発するのが男性名詞と女性名詞
全ての名詞で男性か女性か決まってます。ルールはほぼなし。覚えるしかない世界です。
また、この名詞の性によってそれに付く冠詞や形容詞が変化します。例を挙げると

●男性名詞-un chat grand:大きい猫、a big cat、アン シャ グハン
●女性名詞-une table grande:大きいテーブル、a big table、ユンヌ ターブル グハンドゥ

という感じ。「chat(猫)」も「table(テーブル)」も根拠無く男女が決まっているという罠。
フランス語の単語は冠詞と一緒に覚えなさい、と言われるのはそのためです。

ということで、2年生が始まって3か月目くらいでもう完全に諦めて、とにかく1年間赤点を取らない程度にしか勉強してませんでした。先生は発音にこだわりがあったらしく、しつこくしつこく発音を教えてくれてましたが。
そして3年次ではフランス語自体がなくなるので、完全に記憶から消去

したはずだったんです。が、しかし。

大学に入学して般教の必須科目である第二外国語を選択させられますが、履修したかったスペイン語がなかったんです。中国語やドイツ語に特に興味もなかったし、フランス語が単位取りやすいという噂からフランス語を選択しました。

当然またアルファベットの読み方からスタートです。でも、大学の第二外国語は週2回なので結構なペースで進みます。あっという間に鬼門の単語に到達するんですが、摩訶不思議なことに

読めるんです。

ちゃんと「eau」は『』って発音できてるし、語尾の子音は無視してるし。

しかも、フランス語の中では最も困難だと言われている「r」の発音(英語のrと全然違い、のどの奥から痰を吐く感じでかすれた音を出す)なんかもほぼ完璧に。教授から驚かれていつも最初に読まされるんですが、元々思考が単純なので褒められると嬉しくなって喜んでやる
英語でそれっぽい発音を人の前ですることには全く抵抗なかったので、フランス語で最も美しいと言われている「あいまい母音」なんかも結構きれいに発音できてました。

個人的な意見ですが、フランス語で最も高い壁になるのは発音です。英語のルール(らしきもの)に慣れてると尚更なんですが、実はフランス語の発音はルールがカッチリ決まっていて、英語のように「aと書いてと読んだりエイと読んだり」というバラつきはほとんどありません。上で書いた「eau」も絶対に『』としか読まない。

高校の時あんなに手を抜いていたと思っていたのに、いつのまにか発音に関してだけは習得していたんですよね。こうなれば後はもうオートマチック。面白くなるから自ら勉強するようになって、結局フランス語に関しては2年間の般教だけでは物足らず、その後も経済学部のフランス語外書講読なんかを細々と続けて4年間ずっと触れてました。

上に書いた英語にない概念の名詞の性別を覚えたり、動詞の活用が英語より複雑だったりするところは結局中途半端に終わったので意志疎通できるレベルまでは到底到達していません。
でも、大学を卒業してフランス語に触れる機会は皆無といっていいですが、今でも書かれた文章を読むのはできます(単語を忘れたので意味はわからないですが)。

単語やその性別や動詞の活用は暗記ものなので、時が経つと忘れていくのは仕方ありません。でも、発音が未だにできるっていうのは、きっとスペルを目で見て口に出すという処理が脳の記憶域以外のところ(多分右脳とか潜在意識とかそういう部分)で行われているからなんだと思います。

前置きが長くなりましたが、これは英語でも同じなんだと思います

フランス語ほどの規則性は英語の発音にはありませんが、スペルと発音の関係性にはある程度のパータンが存在します。

教育者ではないのでPhonicsのようなMethodologyをちゃんと勉強したことはないのですが、経験上以下の順序で重要なんじゃないかなー、と思うわけです。

1スペル(読む・書く)と発音(聞く・話す)を全て同時にやる。
右矢印ここで「聞く」がカタカナ英語だと意味がありません。絶対ネイティブスピーカーである必要はないですが、ちゃんときれいな発音ができる人が教えないと「スペルと間違った発音」の関連が刷り込まれてしまい、こうなると取り返しがつきません。
書く」はここでは必須ではありませんが、手も不思議と感覚的に覚えることができる器官なので、一緒にやった方が効率的でしょう。ただし、スペルを記憶させるという目的はこの段階だと不要でしょうね。

2潜在意識レベルで刷り込むために、これをかなりのボリュームで行う。
右矢印理屈で理解したり記憶したりしたものは一定期間空いてしまうと忘れてしまいます。口や手に覚えさせるくらいに量をこなさないとダメでしょう。とはいえ、大量に同じことを繰り返していると子供は飽きてしまうので、飽きさせないように続けさせる工夫が必要なんだと思います。

3母国語である日本語でパターンやルールを説明してあげる。
右矢印これはあくまで補助的なものですが、補助を適切なタイミングで分かりやすい形で与えてあげることで、理解が飛躍的に高まる場合があります。教える人の腕の見せ所でしょうね。
英語を初めて習う子供は既に母国語である日本語を習得している場合が多いはずなので、これを利用しない手はありません。

と、まー偉そうに書いてますが結局フランス語は習得できなかったわけで、このテーマが「トリリンガルができるまで」にならなかったのは情けない話ではあります。。。しょぼん


本当はフランス語以外の言語のことも書きたかったんですが、思った以上に長くなってしまったので次回に回します。


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