日本語≠英語 | Black Swan - 国際人養成所

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何を当たり前のことを言ってるんだか ┐( ̄ヘ ̄)┌ とお思いでしょうが、タイトルについては後半に出てきますので少々お待ちください。

昨日9月のランキングをまとめてて「最近ビジネス英語をあんまり取り上げてないな」と反省したので、早速会社の中でネタ探してちょっと面白い発見がありました。

僕はIT業界にいるので、前職でも現職でも大手ソフトウェアベンダーと比較的お付き合いが多いんですが、モノ売り込む時って英語だと特に表現が大袈裟です。
考えてみると、セールスに限らずビジネスシーンではどれだけ自分のやってることが(たとえそうでなくても)大事なことかをアピールするため、普段の会話ではそうそう出てこないような偉そうな単語が使われます。

以下の文の青字の単語はどちらも「重要さ」の表現なので「important」に置き換えてもほぼ意味は通じますが、どのように重要なのかの色付けをするためにちょっとずつニュアンスが違う単語が存在します。

The committee provided a critical input for the direction of the project.
右矢印この情報がなければプロジェクトが失敗していた、みたいに「決定的に重要な」という強調された言葉です。
スペルまで似たような単語で「crucial」というものありますね。

Cash flow projection is an integral part of our strategic planning.
右矢印必要不可欠の』という重要さで、類義語として「essential」、「inevitable」、「indispensable」もよく使われます。


また、形容詞をさらに強調して修飾する「非常に、とても」という副詞も「very」以外に様々なバリエーションが存在します。形容詞を「important」で統一してみると

extremely important右矢印極めて重要なんですが、日本語の「極めて」と同様、そんなに極まってないことでもこれ使います。

highly important右矢印なんかあんまり大袈裟な雰囲気がない「サラっと」した単語なので、個人的には好きで頻繁に使う副詞です。

remarkably important右矢印remarkable」自体が『目立った』という意味なので、この場合は「important」を更に目立たせるために使われてます。


これらの単語を調べていて思ったんですが、こういう大袈裟な単語、強調の単語って英語の方が圧倒的に語彙が多いような気がしませんか?

例えば、強調の副詞の『非常に』に相当する日本語は他にどんな言葉が思い浮かぶでしょう?『とても』『極めて』『かなり』『大変』などが思い当たりますが、試しにこれを英辞郎で引いてみました。

英辞郎「非常に」検索結果のリンク

なんと、副詞だけで62件!!英語がいかに強調の好きな言語かがよくわかる結果です。

ちなみに、「重要な」や「重大な」も参考に検索してみてください。こちらも、一つの日本語から導かれる英語の選択肢の多さに驚きます。


キリン」という日本語を英語で「giraffe」と覚えることはには然程大きな問題はないと思いますが、使う場面・状況によって選択肢が非常に多くなる単語を「非常に=very」のように暗記してしまう勉強方法には危うさを感じてしまいます

英語初心者のうちは形容詞を強調する時に毎回「very」でもいいと思いますが、次のステップアップを計るのであれば「日本語⇒英語」という頭の回路はまず断ち切ってください。場面に合わせて「適切な英語を使い分ける」必要が必ず出てくるはずで、その時に元の日本語も変わるのかというと、必ずしもそうでないからです。


これが最終的には「日本語を経由せずに英語で直接考えて表現する」という理想的な状態の伏線になるはずなので。この理想的な状態についてはまた今度書いてみたいと思います。


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