バイリンガルができるまで(大学:アパート編) | Black Swan - 国際人養成所

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勢いで一気に書いちゃいます。今日は前回と同じ大学時代ですが、学校とは関係ない私生活での話です。

受験が前期・後期と分かれてて間が1週間くらいあったので、その間親戚の家に泊まらせてもらってました。初めての東京だったので、後期試験に向けて最後の追い込みをすべき時にも関わらず遊び回りの毎日。(笑

ある日泊まってた家の従兄がその時通ってた英会話学校の先生を紹介するって言ってくれて、その人を呼んで一緒にビリヤードして遊びました。彼はインド系のイギリス人。日本語もそこそこに話せましたが、なにしろ外国人と英語で話すのは生まれて初めての経験だったので、英会話に通ったのにほとんど英語が話せない従兄をよそに、嬉しくてずっと英語で会話してました。

この期間中、もし合格したら住むことになるアパートも目星付けてくる予定だったんですが、そのことを彼に話すと「自分が昔マネージャー(アパート全般の面倒を見る代わりにマネージャーはタダで住めるというシステムでした)をやってた外人ゲストハウスに紹介してあげる」ということになり、翌日そこに連れてってもらいます。

そして、その時マネージャーしてたアメリカ人の人に事情を説明し、もし大学に受かったらそこに住めるようにしておいてもらうことで話が付きました。で結局、1つ受かってしまったので東横線の元住吉にあったそのアパートに即入居とあいなった次第です。

首都圏には他にもいくつかあるようですが、外人ゲストハウスというのは比較的短期(半年から1年くらい)で日本に滞在する外国人が入居しやすいシステムのアパートです。マネージャーが誰を入居させるか決める権限をオーナーから委譲されているので、賃貸契約などの面倒な手続きは必要ありません。
敷金や礼金もなく、月々の家賃を払うだけで契約期間という概念も存在しません。

僕の入居したアパートは築30年は経過しているであろう木造の超ボロアパートで、廊下を挟んで6畳部屋が並んでいる寮みたいなところでした。トイレ・シャワー・キッチン・リビングルーム全て共同なのに、家賃6万円。古さと設備を考えるとちょっと高めですが、水道光熱費は全て家賃に込みなので短期滞在者には便利なシステムです。廊下はナチュラルにウグイス張りで歩くとミシミシ音がするくらいボロいんですが、フィリピン人のおばちゃんが共有スペースを定期的に掃除しにきてくれてたので古い割にはきれいでしたよ。

全部で16部屋あって、入居当時日本人は僕を含めて4人いました。それ以外の外国人の多くは英会話学校の先生で、国籍はアメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、オランダ、アイルランド、カナダ、フィリピン、スイス、メキシコ、中国と「色んな国の英語」を聞くことができたのはラッキーでした。留学してるとその国の英語しか聞く機会がないですが、ここに住んでればあらゆる文化と英語のバリエーションに触れることができます。

そして、部屋以外全部共同という点が実は英語を学ぶにはとても有益なんです。
部屋を出れば廊下で誰かと会って話するし、特にキッチンが共同だとメシ食いに下りて行くとほぼ必ず誰かがいます。英語を話さないと生きていけない生活って、英語学習者にとっては理想的な環境なんですよね。

みんな陽気で、クリスマスパーティーや花見、多摩川土手でタッチフットボールとイベントも盛りだくさんな上に、短期で入れ替わりが多いのでしょっちゅうBYOでウェルカムパーティーとフェアウェルパーティーをやってた気がします。外国人はホント、パーティー好きですよね。

では、印象に残っている住人を何人かご紹介します。

1ゲイのカナダ人

彼はいつもワークアウトしていてすごい健康的な人でした。最初はゲイだって思わなかったんですが、なんかいつもタンクトップに超タイトな短パンと、やたら露出が多いんです。あと、彼の英語がかなり聞き取れるようになってくると、「very」の代わりにやたら「so」を使ってることに気付いてきました。「This pizza tastes sooooooo good!」っていう時とかの「so」が随分延ばされてて抑揚が強くて、妙に艶めかしい感じなんです。わかりますかね?

思い切って別の住人に「もしかして彼ってゲイ?」って聞いたら「えっー、今まで知らなかったの!?」だって。。。
僕はタイプではなかったようで、仲良くしてくれましたが危険な目には合いませんでした
(〃´o`)=3

2どもりのニュージーランド人

外国人って英語という壁があるので、かなり親しくならないと頭いいかどうかって判別するの難しいんですが、この人は会った瞬間バカだってわかりました。しょぼん
どもりもひどかったんですが、それ以上に体から醸し出すバカオーラが半端ない!(笑。英語を学んでる過程だったので「聞き取りは慣れるのに時間かかるなー」って思ってたんですが、同じ住人だったカナダ人も「奴の英語は全くわからん」ってぼやいてたので、言語の壁は関係なかったんでしょう。
こんな奴を英会話の先生として雇うNOVAもどうかと思いましたが。。。だから潰れんねん。
\(*`∧´)/

3赤毛のユダヤ系アメリカ人

ある日マネージャー(この頃は最初に会ったイギリス人が戻ってきてまたマネージャーやってた)が「今部屋に空きないんだけど、どうしてもここに入りたいって人がいるからルームシェアしない?」って聞いてきました。家賃が半分になるということで二つ返事でOKしたその翌日、バイトから23:00くらいに帰ってドアを空けると部屋の真ん中に寝袋が。。。電気点けたら起きてきたんですが、なんと♀女♀!!!
普通他に女性の住人もいるのに、男の僕にルームシェアもちかけるかよ・・・他に行くとこないって言われたので、仕方なく他の部屋が空くまで一緒に住むことにしました。

彼女はユダヤ系アメリカ人天然赤毛の超ショートヘアーEurythmicsAnnie Lennoxのような風貌の長身で、すごい美人というわけではなかったけどまーそれなりに女性っぽい感じの女の子でした。結局2週間くらいでマネージャーとウマが合わなくてアメリカに帰っちゃいましたが、僕も一応男の子です。その間リビドーを抑えるのに大変な苦労を強いられました。「着替えるから後ろ向いてて!」って言われてあっち向いてる間に生着替えというシチュエーションもあったんですが、あの時ほど鏡を発明した先人に感謝したことはありませんでした。グッド!

結構問題児で他の住人とは色々トラブルを起こしてましたが、僕とは話が合ったみたいで夜な夜な六本木で飲み歩き、かなり散財させてくれました。帰る時にずっと持ち歩いてたという飲みかけのハイランドスコッチ「Laphroaigラフロイグって読みます)」をくれて、今でもLaphroaigは大好きなお酒の一つです。


ということで、あまりに居心地いいので大学4年間+社会人になって1年半の計5年半、ここに居ついちゃいました。さすがに最後の方は新しい人に会って一から関係を構築するのに疲れ気味になったので引っ越して本当の一人暮らしを始めましたが、この時期に経験したことは今の自分の中で最も貴重な財産です。

もし今も独り身なら是非もう一度ああいう場所に暮らしてみたいですね。


以上、3回に渡って今の英語力を身に付けた過程を長々と書かせていただきましたが、最初に会ったイギリス人にアパートに住んでる時に言われた一言があります。
まだ住み始めて間もない、生の英語の聞き取りに四苦八苦してる時ですが、「君はここでこれだけ英語で話してるんだから、I can speak English.じゃなくてI speak English.って言った方がいいよ」って。

インプットオンリーの英語だった高校時代から突然毎日アウトプットが必要とされる環境に変わったので、知らない単語や聞き取れない言葉の多さに自信を失いかけてた時でした。
その一言で、僕の中の気の持ち方はガラリと変わりました。自信が持てなくても、不十分でもいいから、とにかくここまで一生懸命勉強してきた英語を「使っていこう」って。今でも僕は必ず言います。

I speak English.


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