今日は待ちに待った司さんとのデート、もとい一緒に買い物に行くだけである。それでも立派なデートだと思う。だって司さんはワンダショの活動で忙しいから休日もショーで会えない日が多くて一緒にいられるのが少ない。私ももっと一緒にいたいけど。司さんの夢の邪魔はしたくないから強くも言えなくて……夜明け前の語らい 星乃一歌 コスプレ衣装
なのでこういうデートの日は気合いを入れてオシャレをしようと思って毎回準備するんだけど……咲希みたいなファッションセンスは私にはない。いつもと同じようなファッションは嫌だけど服なんて何が似合うかわからないし、私が選んでもなと思って中々手を出せない。そこで、私は一つ妙案を思いついた。
司さんとのデートは午後からなので午前中は準備にかかる。服に関してはこの前、ショッピングモールの服屋さんで店員さんにデートに持っていくようなかっこいい服とだけ伝言を伝えて店員さんに丸投げして買った服があるのでそれを着ていくことにする。次に、私は服に見合うような髪にしようと思った。その結果穂波のお父さんのところに行ってどんな髪がいいかを聞いたところ穂波のお父さんが直接髪を結ってくれたので助かった……。
午後12時半、スクランブル交差点前で集合するのが私たちの決まりだった。今の時間は正午なのであと30分も待たないといけない……その間暇だけど司さんのために合わせた髪を崩さないように手鏡で髪を整えながら確認しているとあっという間に時間は過ぎていて20分も経っていた。司さんの男の人にしては甲高いような大声で名前を呼ばれて振り返るとそこには、マネキンファッションではなくとっても大人びた落ち着いたファッションになっており、それに相まって髪がパーマがかかっていて眼鏡もしていた。多分これは司さんじゃない誰かだと思ったけどさっき呼ばれた声はずっと聴いてきた司さんの声だから……つまり、この目の前にいるオーラを隠しきれてないようなイケメンは司さんだった。この街一番の専門店で 宵崎奏 コス衣装
「すまない！少し遅くなってしまった！！」
「い、いえ。大丈夫です……ですけど、その服と、髪はいったい……」
「あぁ。これか、これはな咲希がオレで試してみたい髪型があるといって付き合っていたんだ。そうしたら服装まで出してきてな。時間がなかったのでそのまま来たのだがどうだ？似合っているか？」
「あ、えっと。とっても……かっこいい、です」
「ハーッハッハッハ！！流石オレ！どんなファッションであったとしても似合ってしまうとはな！！！！」
そう高らかと声を上げる司さんの声は周りの人にとってうるさかったかも知れないけど司さんのファッションでドキドキしていた私には鳥のさえずりくらいにしか聞こえなかった。弟くんにも聞いちゃおー！ 暁山瑞希 コス衣装