カレンダーに入れていた予定。

 

卵子凍結更新。

 

あれから一年。

更新手続きをしてきました。

 

 

誰にも話さず始めた卵子凍結の準備。

 

恋人さえいないこと

40歳を過ぎていたこと

 

悪あがきかもしれない。

誰かに私の人生に

それがたとえ応援であっても

優しさであっても

きっとどこかに潜む哀れみの気配を

誰かに何かを思われること自体を

私は感じたくなくて

誰にも言わずに決めて始めた。

 

 

早起きして

出勤前に病院に寄って

血を抜いて

内診をして

保冷剤で注射を冷やして病院を出て

会社の冷蔵庫にこっそり入れて

何もない顔して1日を過ごして持ち帰った。

 

早起きして

注射器に針をセットして

薬剤を吸って

自己注射した日々。

 

今となっては日常となった手指消毒

サニタイザーの香りを嗅ぐたびに思い出す。

 

採卵が迫ると1日2本

時間通りにお腹に針を刺して

そして

人生初めて乗った手術台。

 

採れたたった3つの卵が

愛おしくて写真を何度も見たあの日。

 


あれからもう一年です。

 

 

何人かと「初めまして」をして

何度かデートして

ひどいことをされた昔の彼の記憶から逃れられず

結局今も一人です。

 

 

意地ではなくて

ただ私は家庭を築きたいんです。

 

もう少し頑張ります。