さて、採卵の日です。
2回目だから勝手は分かっています。
受付を済ませて控え室へ。
手術着に着替えて、
トイレを済ませてボルダレン座薬を入れます。
帽子をかぶってベッドに横になっていると、
間もなく看護師さんが
点滴を打ちにやってきます。
1回目の採卵の時は
とても感じの良い看護師さんが
「mimiさんの血管は
とても打ちやすいから癒されます」
と言って和ませてくれたなぁ、
とほっこりした気持ちでいました。
私が癒されますよ
しかし!
今回の看護師さんはなんだかいまいち。
この打ちやすいと
何度か褒められたことのある
私の血管を以って
刺すのが下手なんて
相当なテクニックですよあなた
「ちょっと痛いんです」
と伝えると
「ちゃんと入ってますけどね」
と打ち直しを渋る看護師さん。
ただ寝てるだけなら良いのだけど
これから手術室まで移動して
手術台に登って
帰ってこないといけないんです。
そう思うと
その間ずっと
この違和感を感じているのは嫌だなぁ
と思い
刺し直しをお願いしました。
無事点滴が固定され
またベッドで休んでいると
いよいよ手術室に呼ばれます。
点滴のぶら下がった器具を押しながら
またあの殺風景な手術室へ向かいます。
蛍光灯で冷え冷えと明るい手術室で
のろのろと手術台に登ります。
今日の先生は初めて診てもらう人です。
不安げな顔をしていたのか
看護師さんが先生の素晴らしさを
しきりに話してくれました。
「すごく優しい先生なんですよー
物腰が柔らかくて
看護師からも信頼されてるんです」
ほぅ。そっか。
それならよかった。
と、聞いてちょっと安心。
先生もしかしたらゲイかな?
と思っちゃったくらい
まず超音波で卵胞を確認。
子宮口を広げる機材が設置されています。
消毒がひやっとします
「じゃあ始めますねー」
特有の音が聞こえ、
看護師さんの掛け声が聞こえて
あー、前回の時は
これを2回もやるとは思ってもなかったなぁ
と思いながら
この時は
いくつ取れるかなー
という気持ちばかり。
そして、なんとここで
心配していた子宮筋腫が
問題になってきました。
やっぱり!
卵胞が見えているのに
筋腫が邪魔して針が届かないと
先生が言います。
なんとか採ってください
という気持ちは先生も分かってくれていて
一生懸命取ろうと苦心してくれています。
そこでなんと看護師さんが
ちょっと押してみますね!
と、お腹を押さえて
筋腫を動かしてくれました。
うー、ちょっと痛い
でも卵はできるだけ採りたい
そして
針が届きました!
しかーし
なんとそれは卵胞ではなく
チョコレート嚢胞だったのです
筋腫のMRIで小さいのがあるのは知っていたので、気持ち的には大丈夫でした。
先生、一生懸命頑張ってくれてありがとう
そして
止血用ガーゼを詰め込み
採卵は終了しました。