江戸時代の時代劇では、しばしば拷問の場面が登場します。

水責め、むちうち、石抱き、エビ責め、釣り責めなど、色々な拷問があり、「塩抜きの刑」というのもあったそうです。

司馬遼太郎さんの小説「俄(にわか)に載っっていました。


塩を抜くとどうなるか?
──牢にに入っている人に塩を与えずに5、6日もすると、心身ともに萎えてくる。とくに気力が失せる。どうなってもいい。という気持ちになる。そこで尋問を開始すればよほど口のかたい奴でも、ふわふわと自供に及ぶことが多い。──

 

恐ろしい刑罰の一つとして実施されていた「塩抜きの刑」ですが、医学的に実験してみると、どのような結果を招くのでしょうか。
1930年代のアメリカで行われた実験では、塩抜き3日目から、食欲不振や冷や汗をかくなどの異常が、被験者に見られ始めたと記録されています。
5日目をすぎると、どうにもならない倦怠感を訴えるようになり、8日目になると筋肉の痙攣が止まらなくなってしまったといいます。
あまりにも危険な状態に陥ってしまったため、実験は取りやめざるを得なくなってしまいました。

 

戦後シベリアに抑留された人は収容所で食事から塩を抜かれたそうです。

塩を抜かれたら、元気がなくなり倒れていったそうです。
塩気がないと脳に栄養が行かずボーッとなるそうです。

 

塩不足になると

食事に塩がないと、ただでさえ不味そうな抑留地での食事が、さらに不味くなりそうですね。
不味いもの食べさせて、やる気を挫くことが狙いかと思いましたが、それ以上の恐ろしい効果をもたらしたと言われています。

便秘 下痢 体力気力の低下 胃腸障害 筋肉痛 けいれん 口内炎 冷え 不妊症 血圧低下による脳梗塞など。
塩は、食中毒予防にもなります。

お塩も色々ありますが、海水の成分がまるごと入った「おいしい塩」がいいですね!