認知症コラム | ★ほほえみの一日★
今回は免許証返納についてのお話です!!昨今高齢者の交通事故が多く取り沙汰されていますが年齢や病気によって医師やご家族に免許の返納を進められる方もいると思います。認知症により症状で危険認識不足、操作間違い、幻覚、幻聴、気分の変動などによる事故が起きる可能性が高くなるのは否定できません。
では高齢者(ここでは75歳以上とさせていただきます)となったらすぐに免許返納をする必要があるのかというと難しい問題があります。普段の移動手段が主に自家用車の方で、特に公共交通機関が近くにない場合は特に難しいでしょう。確かに免許返納は時期がきたら必要になるとは思いますが、それは人それぞれ体のことや、環境により返納時期は変わってくるでしょう。どのような形であれ、返納のタイミングはご自身やご家族でよく相談し納得した形で決断をされるのがベストです。
ですが予期せず強制的に免許返納しなければならない場合があります。それは「認知症」の診断を受けた時です。認知症の種類問わず対象となります。
ただし、年齢や様々な病気を理由に「医師に言われたから」「家族がしつこく言ってくるから」とご本人が納得されない形で免許返納されるのは危険です。
それは、今まで普通に運転をしていて急にしなくなったり、それに代わる事もしていない場合、喪失感、虚無感を強く感じ刺激も少なくなることで認知症を発症したり、進行してしまう事があるからです。
運転が趣味の方や日課になっている方も多いと思います。免許返納をすぐに進めるのではなく、それに代わる趣味や移動方法を見つけてから免許返納をすることが良いと思います。
それでも急に返納しなければいけない事態が発生した場合は返納してからでも代わりになる趣味や移動手段を見つけることが大切です。
免許は現代社会のステータスの一つです。それを失うことはプライドが傷つくこともあるかもしれません。免許の変更により車の運転による危険は無くなっても、認知症の危険性は高まる可能性がありますので、ご本人、家族とよく話し合い、ご本人の気持ちを尊重しつつ少しずつ進めていくことをお勧めします。

