その社長さんが、携帯で色々情報を探っている。
津波が沿岸に襲ってきていて、仙台空港も津波で
大変な事になっていると教えてくれた。
彼は仕事で、こちらに工場があるので月に一度はこの宿に泊まるようだ。
それにしても、ワゴン車に乗って一時間くらい経っただろうか?
待機しているという事は、ホテル内が大変な事になっているのか?
それとも、泊まれない状況なのか…?
この時は震度6強は分かったものの、地震の規模が
どれだけ大きいのかも、被害がどれだけなのかも全く分からず、
携帯も二台持っていたのに、繋がらなくなっていた。
暫らくすると、テキパキと支持する女性が到着した。
私と、その男性はホテルの2階の部屋に振り分けられた。
女性のスタッフは、こんな時なのでお風呂も入れるか分かりませんし、
通常のサービスも出来ないかも知れませんけど宜しいですかと念を押した。
札幌にいたら経験出来ないような揺れに私は何が何だか分からないでいた。
取り合えず二泊三日の予定で来ているので、今日泊まらせて
頂ければ明日には帰れると軽く考えていた。
しかし、時間が経つにつれ被害の状況が明るみに出てくる。
その日の夕方まではテレビは見る事が出来た。
しかしお風呂は入れない。
ニュースでマグニチュード9と聞いて、事の重大性に唖然とした。
ドンドン状況が悪くなる。
新幹線がストップ…。
明日、新幹線は動くのだろうか?