随想好日「わたしの描かねばならぬ者どもたち」① | 異端のTourism Doctrine

随想好日「わたしの描かねばならぬ者どもたち」①

随想好日「わたしの描かねばならぬ者どもたち」①

 

ミケランジェロ・メリージ・ダッ・カラヴァッジオ作

タイトル 「ホロフェルネスの首を斬るユディト」

小説タイトル「頬杖をみせる男とみせない女」(仮)

 

   

 

 カラヴァッジオの手による「ホロフェルネスの首を斬るユディト」は三枚あると云われている。しかし数年前にトゥールーズで発見された「黒バージョン」の同作品だったが、それはオークションに出される直前に謎の売買契約の末、人々の前から忽然とその姿を消した。さて、そして残るもう一枚はどの様なバージョンなのか……

 主人公である画家・益子達也と画廊オーナー・宗川玲子によるフランス、イタリアをまたにかけた大人の旅の物語を背景に、現代のフェミニズムは成立し得るのかという問いであり、カラヴァッジオの手による「ホロフェルネスの首を斬るユディト」こそ、フランス革命に先んじたイタリアの鬼才カラヴァッジオ流のフェミニズム体現作品ではないのかとのテーゼを試みた小説作品である。マリア信仰に傾倒したカラヴァッジオがある種、"個性的"なフェミニズムに傾倒をみても不思議なことではないだろう。

 

ほぼ書き上がっている作品なのだが、テーマと作品の旋律にクレッシェンドでありデクレッシェンドが足りていないと感じていることもあり、煮詰まっているというのが今日までの状況。何かが圧倒的に足りないのである⤵⤵

寧ろ……小説自体をオペラのように仕上げてみてはどうなのか~などとまたまたとんでもないことを考える有様である。この感性~誰か止められる人います ?

 

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クイド・レーニ 作

タイトル 「ベアトリーチェ・チェンチの肖像」

小説タイトル 「人 柱」(仮)

 

 

近未来の話しであり、国の社会システムが大きく様変わりを見せ始めた時代を背景に人間の生と死、選択と制限を炙り出すお話である。作品としてはエンターテイメント系に振れた小説となりそうであり、実弟の死に際して体験した医療現場の"治療姿勢"や社会生活に制限を抱えた人々の死への苦悩と生への苦悩を表現した作品となる。

病気や入院ではわたしも色々経験したからねェ。

転んでもただでは起きないのだわw

 

書き手としては「問題作」まで昇華させたい作品の一つなのだが、さて……。

あともう少しで「序」だけは仕上がるので、そこまでをnoteでリリースして、あとはe-pubooに送る予定。

 

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速水御舟 作

タイトル 「炎 舞」

小説タイトル 「燁冥(ようめい)

 

 

 外からは決してわからない、たとえ親、兄弟、兄妹にあってすら絶対に分からない、人間の背負ったカルマとそれに向き合うそれぞれの姿勢と苦悩。

若すぎたのか……愚かすぎたのか。それは女なのか男なのか、双方なのか、どちらか一方なのか……。抱えた苦悩の重さを計る秤はこの世に存在するのだろうか。

イノセントが後に齎す罪とは…… 

それに気付いたとき。焼骨…… 骸と化すのはどちらなのか。

 

わたしにしては珍しくかなり重い小説作品となる。まだまだ半分も書けていない。多分現時点においては、もっとも長い作品となるはずだ。速水御舟作の炎舞をモチーフに紡がれるある種の恋愛小説。さらにあの文豪のあの作品が所々彩を成すはずw

 乞うご期待 ! ! これはヤバイやつ !

 

それと夢殿「秋涙」完全版

 

時期が来ましたら取り敢えず仕上げに精出します♬