随想好日『糖尿病の本当の怖さ』③
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2022年秋の入院時、4日目か5日目の朝の血糖値。お医者も看護師もビックリの88。これが「運動と投薬、食事療法」三位一体となったときの効果。
ただし、私は入院中に提供されるご飯の60グラム~80グラムは毎食残し、その分をゆで卵、鳥の胸肉、サバの缶詰、チーズなどのタンパク質で補っていました。
あのね、糖尿病で入院している患者に白米180グラムは明らかにカロリーオーバー。糖質過多です。不足したエネルギーは良質なたんぱく質で補うことが効果的です。
ですが…… それが看護師にバレて「言うことを聞かない患者」との烙印を押されましたけどね(笑) 看護師さんが怒るから良い子はマネしちゃ駄目よwww
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見落とすな ! 糖尿病、お医者ですら口に出来ない二つのことに活路あり ! !
さて話しは、イヨイヨ"あぶらッコイ"ところに差し掛かって参りました。ここからが糖尿病の本当の恐ろしさであり、正しく恐れるべきところであり、恐るるに足らずのところでございます。
幾分センシティブな表現も混じってきます。人によったり立場によってはムカつくかもしれません。予め書いておきますが、こういう原稿でわたしが誰かをディスルことを目的として書くことはありません。寧ろ、関りを頂けたすべての医療関係者の皆様には感謝しているのですから。
まぁ、読んで頂ければ"この男"の考え方は_________普通の人であれば理解できるはずなのです。
要は、病気は最終的に罹った"人間のアイデンティティー"であることを忘れてはいけないのです。お医者さまや病院のアイデンティティーではないのです。したがい、正確に知り、正確に恐れ、日常生活の中、正確に向き合うべきものなのです。では参りましょう。
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今日は結論を紹介するところから始めてみましょう。
糖尿病、お医者ですら口に出来ない二つのことに活路あり ! !
Ⅰ. 生活習慣病としての糖尿病患者に対し「運動」の具体性は指導できない
さて、糖尿病で「糖尿病教育入院」を経験したことのある御仁であれば分かるはずですが、お医者様から様々な合併症リスクの怖さであり、糖尿病とは~ということの指導を受けた時間を思い出すことが出来るでしょう。 経験のない人は「そういうものか」と覚えておくと良いでしょう。
糖尿病は発症した年齢にもよりますが、入院期間に「クール(期間)」という考え方が存在しています。
50代であればワンクール~およそ2週間。
60代であれば最低ワンクールから2クール4週間がベースとなっています。
患者はこの入院期間中にお医者様の指導を数回受けます。そして栄養管理師による栄養指導を受け、病院内の食事の考え方や退院後の食生活の指導を受けることになります。
院内治療は概ねインスリの投与と経口投薬治療、日々の血糖値の測定とコントロールに集約され、食事療法(カロリーコントロール)と併せて管理されます。
糖尿病のことを少しでも勉強したことのある人ならば予備知識として持っておられると思うのですが「投薬治療、食事療法、運動」この三つが糖尿病に向き合う上での"三種の神器"。
なのになぜ、お医者様は「適度な運動をしてください」という言葉しか使えないのでしょうか。
以下にその理由を紹介します。
①病院での入院加療は「運動」を想定していない。
②自宅療養時の運動量をコントロールできない。
③血糖値のコントロールをする上で運動との因果関係を計測しずらい。
以上のような理由から、運動が必要であることは百も承知ではあるものの、具体的な運動量の指標を示しにくいということが挙げられるのです。
少し乱暴な書き方をすると、生活習慣病による糖尿病は、インスリンと経口投薬治療は入院生活における「運動免罪符」的なポジションでもあるのです。
一般的な運動の場合、その目的の一つに"代謝"が挙げられますが、糖尿病教育入院の目的は"代謝"ではありません。
HbA1cと日々の血糖値を下げること。これが目的です。
しかし残念なことに薬に頼る生活が長くなると、体は「代謝」を忘れた体になるのです。何故なら、薬によって代謝を必要としない体になるからですね。
正直申し上げて、これほど怖いことはありません。
私が昨年秋に糖尿病で入院した際にワンクールかからず、9日で退院できた理由はここにあります。
当時の男性看護師さんがわたしにむけてかけた言葉が印象的でした。
「〇〇さんが今迄で一番です。〇〇さんほど入院期間中に運動をしながら自分で血糖値のコントロールをした人は見たことがありません」
私にとっては何ものにも勝る勲章となる言葉でした。
5階にあった病室。
一日12本は階段往復をしました。食事が終わるたびに看護師さんやお医者さんの目を盗み、敷地内の散策路を毎日何週も走りました。
本当はお医者様は嫌がるのです。何故なら、入院加療中の薬の効き方を客観的に判断できなくなるからです。
ただ、患者の立場から、患者の都合から申し上げれば、退院してからがこの病気との本格的な付き合いが始まるのです。
病院にいる間に、本来的な病気との向き合い方を決められなければ「運動免罪符」である薬に頼りきりになってしまうのです。
運動は時間もかかり、汗もかき、疲れる______。けして楽なものではありません。しかし、その運動を嫌い、残りの人生を薬に頼み、副作用、副反応を抑える薬を服用するのか。美味いものを喰いそのリスクを薬で解消するのか。
食ったら走る。食べたら整えるを励行し恐ろしい糖尿病をコントロール下に置くのか。明日は我が身。頭の片隅に置いておかれることは転ばぬ先の杖。我が身をたすくに通じてきそうです。
次回
随想好日『糖尿病の本当の怖さ』④
糖尿病、お医者ですら口に出来ない二つのことに活路あり ! !
もう一つの口に出来ないこと。
お付き合い方、宜しくお願い申し上げます。