随想好日 『出会った瞬間ギブアップ・noteクリエーター編』 | 異端のTourism Doctrine

随想好日 『出会った瞬間ギブアップ・noteクリエーター編』

随想好日 『出会った瞬間ギブアップ・noteクリエーター編』

 

 

世の中には知らない方が幸せで居られたのに_____________ということは枚挙に暇なく存在するものである。ここで紹介するnoteのクリエーターである「間 学」氏もわたしにそんな気持ちを抱かせた一人である。

 

わたしの見立てとして~勝手な思い込みとして書く原稿であるからして、予め申し上げておくが責任を取ろうとは思っていない。あくまでもわたしの感性が惹きつけたものを言葉として書き殴るに過ぎないので悪しからず。

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 夜行堂奇譚の嗣人氏にしても、官能小説家の柚木 怜氏にしてもここで紹介を試みる間 学氏にしても素晴らしい書き手がおられる。詩人ではseiji_arita氏と、うちゅう氏は鉄板だ。その他にもわたしのお友達になって頂いている人たちの中にも、素晴らしい書き手はたくさんおられるのだが__________。

 

 さて、まずは間学氏に対する無責任な印象から紹介してみようか。

 

十中八九、プロの書き手だと思い込んでいる。普段、何を書いておられるかはわからない。ただ、真逆に近いところに身を置いておられるような気がする。硬派という言葉が近いのか。

 

 とんでもなくインテリなのだ。

 本読みであれば読めばわかる。氏の書く作品のどれもがシュールであり象徴的。と同時に、独特のエロスが滲む。"美意識"、いやMuseへと通じている様にすら感じられる。

 シロウト仕事ではない。

 週に一本ペースで挙げられる原稿は、どれも丁寧であり、細を穿った行間には天使も悪魔も顔を魅せる。間違ってもヤッツケ仕事ではない。一つ一つのエピソードに時間を費やし掘り下げ、自分が納得できるだけのファクターを拾い上げた後に精査している姿勢が浮かぶ。発想は文系、構築は理系。万能の天才だ。神経質という言葉は使いたくないが、氏の持つ神経が氏のエッセンシャルに鉋をかける姿が浮かぶ。

 けして作品を安売りすることはしない。完成度に対する美意識が強いのだろう。どの作品も文字数を凌駕する厚みが感じられる。

 

 「あ________いつかこんなものを書けるようになってみたいよね」諦めにも似た感情が故か、読むと自分に優しくなれるのである。同時に滲む"潔さ"。身の置き所にブレが見られないことも恐れ入りましたと思える要因である。

 

氏はシリーズで「いつか見た風景」という原稿を書き重ねており、これまでで89作を重ねているのだが_________。

100本から150本出た頃が楽しみだ。

 

通勤時の電車やバスの中はもちろん。

旅先で、車窓を流れる景色に目を休めながらその作品に視線をおとす。知的であり心地よい書き言葉の抑揚を楽しんでいると、気付けばフッと口元を緩める自分を眺めることが出来るだろう。間学氏の作品はそんな秀逸な作品ばかりなのだ。

 

どうだろう。折角だ。騙されたと思ってお運びになっては。

申し上げておくが

この『間 学』という御仁。必ず陽の目を見る。世を忍ぶ仮の姿としての「間 学」も必ず文学界に足跡を刻むだろう。

表の世界でもさぞや名を成した御仁と思われる。