◆永久保存版・少し読めるようになってきた。
◆永久保存版・少し読めるようになってきた。
帰ってくるなり布団だけが存在を際立たせた部屋へと転がり込み、着替えもそこそこ布団へと我が身を預ける。動画を再生したままのキンドルを横置きすると程なくして眠りに落ちる。"睡眠導入剤"としての役割が勝っており、流しっ放しにしたものの見るつもりが無いことは明らかであり、話が進む間もないうちに瞼は落ちる。目を覚ますと4時間も経過していることに驚く。午睡の4時間は如何にも長い。首が痛い頭が重い覚醒からは程遠い。
茶の間でコーヒーを落とす間に冷水で顔を洗うと幾分気分がスッキリし始めた
落としたてのコーヒーを片手にパソコンへと向かう、メールの受信ボックスを開く。昨日送られて来た小説教室からのメールを開けると、提出作品一覧をダウンロードする。夕べはその作業すらヤル気にならなかったことを思い出すのなら、僅かばかりの兆しは見えそうなものの、開く気になるかどうかもハードルとして立ちはだかっている___________________。開けた。無事、然したる努力やムチ打つまでもなく、ダウンロードホルダーをクリックすることができた。
ホルダーを開くと提出作品のタイトルが並び表示されているのだが、残念ながら続き物を読める状態に程遠いことは確認するまでもなく、タイトルを目で追う裏、僅かばかりの脳味噌の働き塩梅がそれを無言のままに伝えてくる。
タイトルに寓話性が強くニジムモノを見つけると、カーソルをそれに合わせたまま手を止める。読めるかこれ。これを読めるだろうか今の状態で。しばし頭の中でタイトルを反芻したのだがこういうタイトルは好きだ。掴み処の無い美しさが染み出している。
「エイッ ! ! 」モニターの最上段左側でクルクルクルクルしているヤツを眺めていると気持ちが萎えてくる。程なくするとPDF版として提出された作品が開き、作品の導入部を映し出した。この時点でテンションは幾分上向きを視た。「フム正解正解♬ 」どれどれと声に出しながら読み始めるが、困ったことに2ページ目から始まる本筋が一切頭に入ってこない。数行読んでは最初に戻り同じところを何度も何度も読み重ねる。 2ページ目だけで何度読んだろう。
ようやく言葉が頭に残り始める。
私にとってこの状況は「画に描ける! 」ことを意味する。こうなってくれると後は比較的すんなり読めるのだが、そこに行き着くまでが中々に困難でもある。
気が付きゃ6ページものを読むのに1時間以上を費やしていた。リハビリ読みとしてはこんなものだろう。
誤解の無いように書き添えておくと、差乍ら、傷が入ったレコードの盤上行き来する針よろしく、2べージ目を何度も読むに至ったことと、作品のクオリティーとは一切関係なく、我が頭の状態こそが凡てなのです。お陰様で読後、何年かぶりに北欧神話を紐解いた。そこまで触手が動いたことは作品の持つ"力"という以外に合理性を覗わせる理由は見つからない。プロットのベースはそれらとの親和性も高い題材。丁寧に読み込んでみたい。
明日になればもう少し読めるだろう。チョイと読めるようになってきた。
了
お勉強の一環として、句読点を可能な限り省き文章を描いてみたが、お蔭で弱点が見えた。
なるほど助詞の使い方によって多様な表現___________差乍ら文章の顔や性格を変えるに繋がることを今更ながら思い知った。こうなるとボキャブラリーの引き出しがものを云うのだろう。
取り敢えず、少し変えられそうだ。