◆永久保存版・絶対に添乗員を責めてはダメな理由・北海道ツアーのクラスター発生を考える | 異端のTourism Doctrine

◆永久保存版・絶対に添乗員を責めてはダメな理由・北海道ツアーのクラスター発生を考える

https://news.yahoo.co.jp/articles/ecc3b2ba3826f0b3ede5f1321874b21bfe2eb11f

 

 

 まぁ、殊更に話を大きくするつもりはない。

むしろ考えなければならない点にフォーカスして紹介しておきたい。

 

 今月中旬からの北海道ツアーで、現時点では12名のクラスターが発生していると報じられている。

 

そもそもワンバス、40名催行に無理はなかったのか。

読売旅行さんは、40名アップはたしか2バス催行にしていたと記憶しているのだが、何故、ワンバスにしていたかが分からない。

 

 観光バスのあの狭い車内で、40名ということはほぼ満席状態である。

このご時世、やるのであればせめて20名、ワンバス程度の配慮は必要だろう。

添乗員は一人いれば十分だ。

バスの台数などは問題ではない。

 

さて関西方面からの旅行者だという。

お気の毒だが、丁寧に養生して頂くことを願うしかない。

 

 みんな大好きなツアー会社、読売旅行さん。

さすが、きっちりとリスク情報もリリースしてきました。

姿勢としては当然と云われるかもしれませんが、中々できることではありません。

 

 想い出してください。今年の2月3月の卒業旅行シーズンのことを。

京都の大学生が卒業旅行にスペインに団体で行き、帰って来てからクラスター爆発。

旅行に行った人だけではなく、大学のサークルのお友達などにも感染させてしまいましたね。

外務省の初動の遅れにも課題が残されました。

同時に、この時の扱い旅行会社の名前は、私の記憶する限り、正式な発表はなかったと記憶しています。

 

それらから比べると・・・今回の読売旅行さんの姿勢は肝が据わっており、しっかりとした対応と観ることも出来るでしょう。

 

ただし。

絶対に、絶対に、添乗員の見落としを責めるべきではない。

メディアも、添乗員の見落としを責めないでほしい。

SNSも、添乗員の見落としについて、犯人探しのような増長圧力をかけないでほしい。

 

この共同通信さんのリリースは、読売旅行からのヒヤリングを通じてのものなのだろう。

だとするのなら、読売旅行は責任を、見落とした添乗員に押し付けて終わろうとしている。

業務上の過失責任は添乗員にあると云わんばかりだ

なんとひどい話だろう。

 

 

彼らは、派遣会社のいち派遣従業員である。

 

国内旅程管理者資格を持っておられると思う。

同時にこの試験では、感染症等への対応姿勢も「サラッ」と表記はあったと記憶している。

私は22歳の頃、一般旅程管理者資格を取得したが、そのころでも「サラッ」とした記述はあったと記憶している。

 

 さて、この添乗員派遣会社から派遣された添乗員に、医療従事者が如き行為を任せなければならない「ツアー」「団体旅行」というもののあり方を問わねばならないという現実を見逃すべきではないのだ。読売旅行専属だとしても、その扱いは派遣である。

 

ゲストから手渡される、健康状況申告書を見落としたと洩れ伝わっている。

 

 しかし、ツアーは生き物だ。

まして、それを管理する添乗員は朝から晩まで走り回らなければならないのが普通だ。

想像の範疇という前提ではあるが、これらの健康状況申告書は、出発後、バスの車内で集めるか、または、朝食会場などで、ゲストが添乗員に手渡す仕組みとなっているだろう。

 

では、最も健康被害のリスクに近いところに居る添乗員は_________________何によって守られているのか。彼らがもしも罹患した時。彼らは即、収入の道を断たれることになる。

 

健康に問題を抱えたゲストが手渡したペーパー。いつ罹患してもおかしくはあるまい。

この早朝の出発間際というヤツが、添乗員にとっては一番慌しい。

 

この瞬間に、ゲストの忘れ物が一つ出ただけで、貴重な朝の時間の一時間はつぶれる。

 

 

 健康状況の申告書の見忘れという事態を引き起こさぬために、そもそもの前提として出来ることは少なくない。

体温計測機を添乗員が携行する。

若しくは、体温計測機を設置した宿泊施設、食事場所しか送客契約しない。

チョット考えるだけでもできることはある。

 

 これら業界の進む方向性であり、取り組む方向性でありを考え、策定して行くのが「旅行業界団体」の仕事ではないのか。

 

現場で働く人々を置き去りにし、ただ押し付けるだけのような姿勢に、私は憤りを禁じえない。

規制緩和路線時代の「観光バス」のありようへの圧力然り、添乗員の給与問題然り、国家資格通訳案内士を抱え込んだ業界団体のコミット然り、まったくこの業界の愛せない部分だけは、どうにも処置なしだ。

 

添乗員のミスはミスとして考えることも可能だ。

しかし、それは道義的に考え、職務分掌上の合理性が覗える場合~という話である。

 

が今回の事象、私に言わせれば、おこるべくして起こったと云えるでしょう。

 

 業界も、会社側も、現場に押し付け、事が起きた際、責任の所在を「忘れてました」と言わざるを得ない添乗員という派遣労働者にお手軽に、お気軽に押し付けたのだ。

 

 業界団体は、本当にしっかりしなければならない。

添乗員に押し付ける前に、送客機関への準備、周知を徹底し、各旅行会社は添乗員に体温計測機を携行させる。立ち寄り先では体温測定を励行する。

不調が覗えるゲストは自ら率先して離団を告げるシステムを構築する。

 

ここまでやれなければ、ツアーは催行すべきではないでしょう。

同時に、考えてみたまえ。

ペーパーの自己申告など受けて、読むのは出発後のバスの中か、昼食時、次の宿泊先のホテルの中。

バスに乗って読んで、体調不良がいると判明したところで、北海道の道端でゲストを降ろすわけにもゆくまい。

 

申し訳ないが、本件に関しては旅行会社と旅行業界団体の現場に対する姿勢によって招いた、おきて然るべきミスと言わざるを得ない。

絶対に、添乗員だけを責めることはするべきではない。

 

 

 添乗員は自身の業務の組み立ては反省する必要はあろう。

 しかし、いたずらに自らを責めたりしてはいけない。

 貴方は医者でもなく、医療従事者でもなく、保健所職員ですらない。

 

これからも自信をもって、ステキな仕事。

究極のサービス業。

添乗員・ツアコンを続けて欲しい。

 

仕事が増えても日当が上がるわけでなし。。。まったくこの業界だきゃぁ、もう少し頭の廻る御仁をトップに持ってこなければ、どもならんだろ。

本当に飽きさせない業界だ。

 

現場を知らんで、添乗員だけにその責めを押し付けることは、絶対に避けなければならない。

 

 日本中から愛されるステキな旅行会社、読売旅行さん。

責任の所在をすり替えるが如きと映るリリースは控えるべきです。

むしろ、「ツアー催行意思決定機関」として、自分たちの判断に甘さは無かったのか、現場に負担を押し付けていなかったのか、出来ることを突き詰め、適切な責任の分掌化に取り組んだのか、この機会を通じ、検証してもらいたいと考える次第です。

 

~了~

 

おかげさまで_____________________________。

 

あ~・・・そうそう、折角なので・・・心ある読者の皆様、ついでなのでこの原稿"も"拡散してくれると嬉しいなぁ。(笑)

 

 

心から感謝 ! ! お二人にありがとう。