◆画のある美しい喫茶店 | 異端のTourism Doctrine

◆画のある美しい喫茶店

◆画のある美しい喫茶店

 

大阪の北区に画のある美しい喫茶店がある。

私の訪れる時間帯には、いつもお店はすいている。

一人、ないし二人。

 

静かである。

 

音楽が鳴るわけでもなく、人々がガチャガチャと会話を楽しむでもなく。

静かだ。

 

山小屋風の店の佇まいを眺めただけで、歴史を感じさせる。

 

 何年になるんですか?こちらのお店。

もう45年ほどになります。

 素晴らしいですね。

 

オーナーらしきご婦人は、丁寧な笑顔をみせた。

 

どうみたものか。

ご婦人の年恰好から思案を巡らせるのなら、20歳そこそこで開けた店~という処で落ち着くのだが

およそ下品などうでも良いところに思考が向かってゆく。

旨いコーヒーを一口含むと、思わず、嫌だイヤだ~という言葉が頭の中を渡ってゆく。

 

店内に掛けられている十数枚の画は、多分、描き手は一人の手によって描かれたものだろう。

何層にも塗り重ねられた色。

下から浮き上がる色。

クロージングに使われた色。

 

それらの画は、この喫茶店に相応しく、45年という歴史を持つこの喫茶店に掛けられることが相応しいと想える、重厚で美しい絵たちだった。

 

多分、あと三回は通うことになるのだろう。

久しぶりに居心地、趣味、コーヒーの味と、三拍子が揃った喫茶店を見つけることが出来た。

 

 

客席数30席程度のこの喫茶店。

申し訳ないが、来客人数が5名ぐらいまでの時に訪れておきたい喫茶店である。

片寄あって、ひしめき合いながら、隣近所の会話が飛び込んできたり

携帯電話のやり取りが漏れてくるような状況は、この店には不釣り合い。

 

 

よろしければ、一度、訪れてみて頂きたい。

 

~了~