◆スカイマークと2015年1月30日雨
残念ながら昨年の8月の時点で今日のことは容易に予想できた 。いうなれば少し早すぎたということでしかない。この辺りはいわゆる航空アナリストの一致した見方でもあり、観光事業を眺めて来た人間であれば「出口は見えないね」ということになる。まぁ、こうなった時に素人から玄人まで、制度設計機関から投資家、マスコミまで、こぞって辛らつな言葉を浴びせるのは世の常ということでしかなかろう。私ごときですら生意気にも知ってる凡てを駆使して書くのだ。
前社長の西久保氏の営業面に対する考え方であり施策の全てが間違っていたとは思えない。ツボにはまれば上手く廻った策もある。ただ素人目にみて、同氏にとって足りなかったと思われるのは、時局を見極める視点ということではないだろうか。勇み足~が招いた悲劇(航空ファン、スカイマークファン私も含めて)だ。そしてこれにブレーキをかける役割だったはずの「大番頭」の不在ということではなかろうか。ある種の劇場型経営ではあった。がストーリの判り難さ、そして取組の点在化即ち連続性というものが欠けていたと映る。
時局を見極める視点ということから申しあげるのであれば、スカイマークの急ブレーキの要因には、いわゆるLCCの台頭が挙げられる。ピーチ、ジェットスタージャパン、エアアジアX、春秋航空etc。LCC元年とも言われた2012年。その前年11年にはピーチの始動をはじめ一気に市場への参入が活発化することになる。それまで第3極として絶好調とは言わずとも、国土交通省の覚えもめでたく比較的安定した経営をしてきたスカイ。主力2社との競合も独自の価格設定で差別化を図ることに成功していた。
しかし、LCCの登場によりスカイマークは「エアーポケット」に入り込むことになる。フルサービスキャリアとローコストキャリアの狭間できりもみ状態だ。CAのスカートの丈を短くしてみたり、座席間隔を広げ高級感を演出してみたり、そしてA380の大量発注とつづく。結果は皆さんご存知の展開。CAのスカート丈を短くする試みとて、本来やるタイミングで『売り方』を熟知してやれば、けして愚策とは言い切れない。んなものなぁ、オネェチャンのスカート丈とスピーチは短い方が良いに決まってるのである。ただ物事にはタイミングと見せ方ッちゅうものがある。
ましてセクハラに関しては「色々厳しい」ご時世である。それをメディアを使って「ネタ」にしようものなら色々言われることは当然だろう。真新しい制服を身にまとったCAを両脇に従え座っている写真など、どうですか皆さん、短いでしょう?と言っているようにしか見えなく、なんとも上場会社の社長としては悪趣味と映る。私なら同じことを考えたとしても露出しないだろう。こういうものは「こっそり」やるに限るのである。
この時代だ、提供側がわざわざ露出せずともお客様がちゃんと露出してくれる。企業側が自らメディアを使えば、安モノ(戦略上)のお色気を売りにしているとしてパッシングを浴びる。しかし、お客様が発信する分には止めようがない。
同時にお色気を売りにしているとは伝わり難い。あらこの飛行機のCAのスカートチョット短いわね~イイわねぇ若い子は。この程度で済むのだ。あとはマニアにお任せである。チャーンとお望み通りのコメントを書いてて頂ける。
ご存知のように「制服ファン市場」というものが存在する関係上、航空会社も制服が変わる度にマスコミにお披露目をする。これもある種マスコミサービスの一環ではある。変わる度に服飾評論家、ファッションアナリストが蘊蓄を垂れる訳だが、どれもこれも取って付けたが如き、お上手ばかりが目につく有様だ。
そんな時代に一社ぐらい、制服変更リリースは「写真なし」にしてもよかったろう。西久保のオッチャンの最大の敗因はスカート丈を差別化要因としてクローズアップしたこと・・・ではないが、この辺りも氏の経営と番頭の布陣を知る参考要因ではありそうだ。
毎日新聞の新社長へのインタビュー記事に次の様な行があったので、一部引用させて頂く。『会見では、ワンマンで知られる西久保前社長の経営判断について質問が出たが、有森社長は「私たち役員がその時は正しいと判断して決断した」と述べた。』
如何だろうか。「判断して決断」したそうだ。判断から行動に至るプロセスに「決断」というワンステップが必要だったらしい。良く言えば人間味あふれる言葉とも言えそうだ。時として同じタイプの人間でも、成功者は「カリスマ」と呼ばれる。しかし敗者はワンマンと呼ばれるのである。アップルのスティーブジョブズ氏の言葉に面白いものがあるので引用しておく。「二流は三流を使おうとする。しかし一流は一流を使う。
仮にも記者会見(目安箱)を行わせて頂けるほどの会社の社長に就任したのは誉である。貴殿の生涯では最初で最後のチャンスと思わなければならない。貴殿のもの言い一つで前社長が「一流」のワンマンだったか、「二流」のワンマンであったかが判断されるのだ。それは即ち、貴方自身が「1」or「3」のどちらか~という目安箱なのである。私の感覚が正しければ毎日新聞と私の持った印象は「同じ」だろう。
雑種(流以下)の私が申しあげるのも甚だおこがましいのであるが(爆)
最後にもう一つ新社長の考え方をご紹介して纏めに移りたい。同じく毎日新聞の取材記事から一部引用させて頂く。『同社は社員のリストラも予定していないといい、どこまでコストを減らせるかなど、現時点では再建への道筋は見通せない状況だ。』とある。
週に26便一日当たり20便以上も間引く運行状態までリダクションしておきながら、この時点で社員のリストラすら予定していないということが、株主、債権者、取引先から再建支援に関する許諾が頂けると考えるならばお話し以前だ。3月1日に上場廃止が決定しているとはいっても、仮にも上場会社である。社内の混乱と不安の軽減が過ったことは理解できるものの「上場企業」の責任ということに関しては、人ごとながら理解し難い。
ん・・・少し軽めに、そして丁寧に書くことを心がけてみましたが・・・なにやら文章の「主題」がCAのスカート丈にすり替わっている感じがするのは気のせいか?まぁそれも無手勝流故とご理解下さいませ。
西久保さん。お疲れさまでした。ボチボチのんびりしますか?写真でお見受けしたところ、まだまだ「脂っこさ」がおありのようなので落ち着かれることはありますまいね。どうか一時充電され、お体ご自愛下さいますよう。またのご活躍を心よりお祈り申し上げます。
どの道、次の政権は「短命」「ワンポイント」ということでよろしゅうございますか?
また、いつも私どものブログにお運び頂いております皆々様には心より厚く御礼申し上げます。どうかこれからも思い出した時にで結構です。遊びに来てやって下さい。自分で言うのもなんですが・・・けっこう面白い記事ありますよ。
スカイマークとHISの記事などはアクセスぶっ飛んでましたからねwwwハラール関連記事等はどれほどの皆さんに読んで頂けたことでしょう。農水省や観光庁には是々非々からやって頂くことを願うだけです。
大阪もホテル税徴収に取り組む様です。んなこたぁ何年も前に書いてます。ただ、ツーリズムの素人が税収だけを当てにするから「ホテル税」で終わる。これを踏み込んで「危機管理」「情報管理」「リスク管理」という処まで行ければ「ホテル税」では終わらないし、大きな財源確保に繋がる。
ここで書いてきたことのどれだけが当たるか~今の時点では神のみぞ知るではあるのですが~