こんにちは、あひるさん@JS2KZMです。
新年最初の週の仕事が終わり、最初の土日です。いやー、大して仕事していない。にもかかわらずどっぷり疲れた・・・。連休長すぎましたね。9日って、欧州旅と同じ長さでしたからね。
さて、年始に受験した2アマ(第2級アマチュア無線技士)の結果が返ってきましたので、今日はその話を。
結果は、無事に合格でした!!!よかったよかった。
アマチュア無線の資格は国家資格です。ですので、運転免許証と一緒で、返納しない限りは生涯有効。運転免許証と違うのは、免許の更新が無いことです。
1から4級まであります。1級と2級は総務大臣、3級と4級は総合無線局長発行の免許証が届きます。昔の免許証はパウチした安っぽいもの(もっと昔だともっと違うらしいです)でしたが、2年くらい前に3級取った時に届いた免許証は、富士山や総務省といった文字がホログラムになった立派な物でした。
今回2級合格になりましたので、総務大臣という文字が入った免許証がきます。上のメールに「1か月~1か月半」とあるので、3月までには届く感じですね。楽しみだなぁ。
2級になると、3級では出せなかった10MHz帯と14MHz帯でも出られるようになる。というか、出られる周波数帯の縛りが無くなる。加えて、空中線出力も、固定機で200Wまで出せる。移動の場合は3級の時と同じく50Wだけれど。取れ取れ言われている1級になると、固定機で1kW出せるようになる。加入しているクラブ局のマシンが1kWなので、それが使えるように1級取りなさいと言われているわけです。
ですが、個人的には2級も3級も変わりません。持っているマシンは3級に出力をあわせた八重洲無線のFT991-AMなので50Wまでしか出ない。FT991は壊れやすいから、フル出力ではやらないほうがいいよと、いろいろな方からも言われている。でも、そもそも使っても10Wか15Wくらいまでしか使ったことがない。ほとんど5Wでしか使わない。それでも自宅のある愛知県の北の方から430MHzで三重県の大台町まで届いた。それ以上出力上げても、向こうには届いてもこちらが取れないだけになるような気がする。
どうやって取ったのかについて、今回はもう少しご紹介しようかと思います。アマチュア無線の資格は1-4級共に国家試験で取る方法がありますが、僕は2、3、4級共に、みんな講習会で取得しています。正確には、3級と4級が講習会、2級はeラーニングの養成課程というもので取りました。
養成課程は下記のJARD(日本アマチュア無線振興協会)とか、他の団体も提供しています。4級は2日間、3級は1日だけの講習会。終わったら修了試験はありますが、落ちたという人を聞いたことがない。講習会の中でも「ここを覚えてください」とまで言われますし、それが実際択一で出る。素直な問題ばかりなので間違えようがない。そりゃ小学生でも取得できるわな。
それでも、無線工学や電気のこと等を学ぶことはできるので、文系なのに理系的な分野、電気や電子に強くなるという意味でおすすめできます。ちなみに、モールス信号の送受信の試験はどの級でもありません。昔はあったらしいです。
2級は3・4級の講習会に比べると難しかったです。10月開講のJARDの講座に申込み、1月に修了試験を受けました。
eラーニングの画面こんな感じです。受講期間が半年間ありまして、その間に法規(電波法)7章と無線工学13章分の講習を受講します。各章は確認問題を全問正解すると次に行ける。間違えた箇所は解説付きで表示されるので、まあ次に行けないことはありません。
すべての確認問題をクリアすると、eラーニング上で判定試験という試験を受けます。判定試験に合格すると、テストセンターでの修了試験が待っています。判定試験、修了試験はともに6割合格。問題数が法規10問、工学30問、すべて択一。それに対して時間が合計で150分あるので、どんなにゆっくりやってもすぐ終わる笑。しかも、養成課程の修了試験は6割で合格なのですが、国家試験だと7割が合格ラインらしいです。
テキストは300ページ超えです。最初はびっくりしました。中身チンプンカンプンですしね。
ですが、eラーニングとあるように、それぞれの章について映像教材が用意されています。同じテキストで、集合教育で実施した講習会の様子を録画したものです。年度が違うので細かいところでは誤字が直されていたりといった違いはあるものの、映像教材を見ながらテキストをめくっていけば、1つ1つの章も理解はできます。ド文系でも。
途中大学のかもしゅう(科目修得試験)があったので勉強お休みした期間がありましたが、それでも10月スタートで1月の初旬には修了試験までたどり着けた。普通にこれだけなら、2か月あれば修了できると思う。
国家試験ではなく養成課程なので、3・4級ほど極端ではないものの、講座の中で「重要」と言われたところが中心で出題される。なので、最後まで完走すればだれでも合格はできると思う。そんな偉そうなことを言っている自分ですが、2級の修了試験の計算問題3問、全部落としています・・・。これは課題なので、1級に向けてはちゃんと頑張ろう。
ちょっと古いデータにはなってしまうが、2021年度のデータで『「履修率(所定期間内に学習を終えて判定試験にも合格、修了試験の受験資格を得た者)」は85.4%、修了試験受験者の「合格率」は96.6%、受講者における「修了率(修了試験合格者数÷受講者総数で計算)」は82.2%』とある。
15%がeラーニングを離脱してしまうのだが、eラーニングと判定試験を終えて修了試験までたどり着ければ、合格率は96.6%ですからね。ほぼみんな合格できるようなものです。ありがたいですよ。
ちなみに、アマチュア無線の資格者数、総務省の統計で見ると、R5年度で360万人。うち4級が320万人、3級が27万人。2級と1級は雲泥の差なのですが、これ足しても13万人しかいない。
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/field/data/gt020404.xls
2級なのにこの難易度でいいの?という気はしなくもないが、まあもらえるのは嬉しいということで笑。
肝心の中身、これも繰り返しになりますが、電気電子のことを学ぶにはちょうどいいと思われる内容でした。AMやFMの受信機や送信機はどうやって作動しているのか。アンテナはどういう作用があるのか。携帯だって、どんなにソフトウェアが大事になろうと電波の送受信はしていますから。それらの基本的なことを学ぶことはできたかなぁと思います。
1級、取れ取れ言われていますので、取ります。取るように勉強します。卒論終わってからかもしれませんが。
1級はぜんぜん別ワールドらしい。1級には養成課程もなく、普通の資格試験のような講座や通信教育があるだけ。無線を長くやられている方でも取得できない人がいるくらい。ド新規で計算問題出たりするらしいので、ド文系の自分は相当頑張らないと難しいでしょうね。
試験もさることながら、実際の運用力を上げることの方が大事かなという気もします。CW(モールス)できるようになりたいですし、今の家での受信環境は非常に良くないので、道具も含めてちゃんと手を入れてやりたいです。
とりあえず、2級の免許証が来るのを楽しみにしようと思います。届いたら、無線局の免許状も申請し直します。この3AM(3級の移動局)が2AMに変わるはず。楽しみです。