豫園を抜けて通りに出ると、遠くに外灘のビルが見えました。南京路もこの方向に2キロ程度歩いたところにあります。
この通りを歩いていきます。タクシー使う距離ではない。本当はレンタル自転車を使いたかったのですが、アリペイにもう少し情報を入れないと使えないということが分かり、泣く泣く断念。歩いていくことにしました。QRコードを読んで使うレンタル自転車、たくさんありますよ。
大通りは先ほどの写真のとおり現代的なのですが、交差する道路を一本入ると昔ながらの住宅がまだまだたくさんあります。
自転車相当の電動バイク(自転車は電動アシストも含めて見当たらないです)がズラリ。上を見上げれば洗濯物が干されている。こういう住宅のトイレは今でも共同だったりするんだそうです。これでも家賃はすんごい高いみたい。場所が場所だけに。
南京路との交差点に来ました。この、新世界、人民広場、南京路歩行街の方向が南京路です。
交差点はこんな感じ。左側はデパート。右側はファーウェイの上海本店。ちょうどスクリーンに映っていたのは最新のモデル。日本にまだ入ってきていない。画面をタッチしなくても操作できるような話を聞きました。
南京路はこんな感じ。一番の繁華街。ホコ天。たくさんの人が買い物に来ています。
宝飾品の店、アパレルの店がズラリと並ぶ。しかし、銀座みたいな感じではないな。それよりは多少親しみやすい。
驚いたのは、火鍋(フォグゥオ)のお店がたくさんあったことです。南京路の中も外もほんとに火鍋の店が多い。火鍋は辛い鍋ですが、別に上海料理というわけではない。でも若い人お年寄りにも人気があるんでしょうな。
そんなこんなで夜も更けてきまして。外灘に着いたのは夜8時手前でした。
これが外灘の夜景です。わー、すごい。
たくさん人はいたものの、日曜の夜8時とあって、めちゃ混みというほどでもなかった。柵の一番前の列までススッと行って、のんびり夜景を堪能します。
遊覧船が目の前をゆったり過ぎていく。上の写真だと分からないですが、モニターには次々と広告やら「I♥SH(上海)」という文字が映る。一番高いビルの表面は光が流れるようなイルミネーションに彩られる。うーん、実に素晴らしい。
これは見たことがなければ一度は見てほしい!これを見ずしてもっと遠いところに旅行してしまうのはもったいないと思う。
上海なんて東京から3時間あれば行ける。今はビザが無いと行けなかったり、アリペイやWeChatも日本語対応していなかったりで、中国旅行のパック自体がほぼ無いに等しいと思う。けれども、それも時間の問題だと信じたい。僕も家族連れていきたいですよ。
外灘はこの写真で右側。岸の手前側は洋風の建物がズラリと並ぶ。上海は1920-30年代に建てられた建物がたくさんある。この光っているビルはもう少し古いと思う。
戦前の上海には、租界と言って、西欧各国や日本の治外法権の領地(借地?)がたくさんあった。これらのビルは各国の領事館だったりしたわけだ。もちろん今は中国の行政のビルになっている。この裏にも戦前の建築のビルがたくさんある。ビルにはプレートが付いていて、元々何だったのかも記されている。魔都と言われた上海の姿がこれってことだ。良い悪いは別として、中国で一旗揚げようとした戦前の日本人にちょっと思いを馳せる。
押し合いへしあいなんてことはない。ワーワーうるさいなんてこともない。日本の観光地とまるで同じ。みんな思い思いに写真を撮ったり、ぼんやり遊覧船や夜景を眺めたり。
夜景を堪能して、ホテルに戻りました。いいところでした。シンガポールのマーライオン、香港のビクトリアピークと並んで、これは見とかなあかんアジアの夜景であります。うんうん。
いい加減中国出張の余韻にも浸っていられないので、上海でのことをもう一つ書きましょう。中国に行ってから1回も食べていなかったもの、そう、ラーメンだ。ずーっとラーメン食べたかった。しかもド現地の。
ということで、リクエストしまして、連れて行っていただきました。ショッピングセンターの中にあった、馬記永というチェーン店。蘭州の牛肉麺ということらしい。
机にQRがあって、これを読んで注文します。もちろん会計もアリペイで勝手になされます。超便利。下にヒゲみたいなものがたくさん書いてありますが、これは麺の太さや形状のチョイスです。選べます。
今ネット叩いてみたら、日本のネットにも紹介がありました。僕が行った店、ズバリここだな。
蘭州というのは中国もだいぶ内陸、甘粛省の街です。漢代は涼州と言われ、三国志だと馬騰馬超とかのエリアですな。シルクロードの入口でもある。敦煌も甘粛省。砂漠をラクダで旅するツアーや嘉峪関という万里の長城の要衝もある。中国人スタッフが旅行で行ったらしく、その時の写真をたくさん見せてくれました。俺も行きたいぞ。
作り方が書いてあります。写真撮らなかったけれど、面白いのはこの写真の工程をほんとうにお店の中でやっていることです。
ちょうど帰りがけにその光景を見ました。本当に面を塊から細くして長くする、これをお店でやっているんです。これは日本のラーメン屋さんには無い!でも店員さんバイトぽかったんだよな。意外とすぐに習得できる技能なのかもしれません。
出てきたラーメンはこちらです。うまい。面の太さはいろいろ選べる。僕が食べたのは標準的なもの。日本のラーメンに比べるとスープは薄く、麺の味も淡泊ではある。しかし、そのシンプルさが美味しい。
日本のラーメンとは、力点が違うって感じですかね。日本のラーメンは何かと濃ゆい。麵にしろスープにしろ、造りこみがすごい。中国はそうではない。でもおいしいものはおいしい。
箸が無い!と思ったら引き出しがありました。醤油ボトルペロペロのような輩はまだ中国で登場していないのか笑。もしやったらネットやらリアルワールドで袋叩きに遭って人生終わるのは日中共通です。
もう1つ、僕がどうしても注文したくて頼んだものがあります!!羊肉(ヤンロウ)の串焼きだ!
20年前に大連に行った時、屋台で毎日のように食べておりました。鉄の櫛も当時と同じ。感動しました。ケバブみたいな感じですよね。羊の肉を串焼きにして、唐辛子をちょっと振る。めちゃくちゃうまい。何本でも食べられる。
もう1つ、肉が入った揚げサンドのようなものも食べました。こちらは大連では食べていない。うまかった。
ということで、豫園に南京路に外灘、食事と、上海を楽しんだ記事はおしまいです。
また行きたいなぁ~。仕事でなく旅行で。早くビザとか無くなって、旅行のパックも航空便もたくさん復活するといいなぁ。