損失隠しが発覚したオリンパスが16日の主力取引銀行との会合で、英子会社ジャイラスの買収にかかわる費用(のれん)について2011年3月末時点で334 億円分、過大に計上していると説明したことが明らかになった。会合では12年3月期の業績や、「のれん」(企業買収額と買収先企業の純資産の差額)の残高内訳も示した。)
 
 

 業績は監査を通さない管理会計上の数字を提示。4~9月期の売上高は4163億円と前年同期比0.6%減り、営業利益は169億円と15%減った。12年3月期の売上高は7%減の7900億円、営業利益は6%増の356億円とみている。


 

 「のれん」の残高は前期末時点で1755億円にのぼる。ジャイラス分が1353億円と8割弱を占める。同社は、この分については減損の必要はないと判断しているという。


 

 ただし、同社の説明によると、この「のれん」のうち、投資助言会社への手数料と見なされる可能性がある部分(優先株など)は同期末時点で4 億1800万ドル(1ドル=80円換算で約334億円)に上るという。これが損失穴埋めに使われたとみられ、決算訂正で見直し対象になる公算が大きい。ま た、04年に子会社化した情報通信会社ITXに関する「のれん」も232億円に上った。


 

 同社は企業統治上の問題点として「経営トップに権限が集中し、かつ長期の体制」を採っていたこと、「経営執行会議・取締役会における意思決 定プロセス」などを挙げた。そのうえで第三者委の調査結果報告を受け、12月初旬に対応策を発表することも示した。「責任の所在を明確にし、必要に応じて 法的措置もとる」としている。

 

 上場廃止基準に抵触する12月14日までに、四半期報告書を提出することも強調した。