株式先物の夜間取引が拡大している。ヨーロッパ、アメリカ金融市場の不安定な展開が続き、翌朝の東京市場が開く前に一刻も早く売買したいという個人投資家 が増えているためだ。日経平均先物の夜間売買高は7~9月に過去最高を記録。日中取引の35%に達した。外為証拠金取引(FX)も午後11時前後の売買が 最も多く、個人マネーは「夜間シフト」が鮮明だ。


 

 大阪証券取引所に上場する日経平均先物の夜間取引が始まったのは2007年。現在の取引時間は午後4時30分から翌午前3時までで、小口の「ミニ先物」を中心に、帰宅後のサラリーマンなど個人の利用が多い。


 

 昨年まで、市場規模の目安である日中取引に対する比率は多い月でも20%台だったが、ヨーロッパ債務問題が深刻化した今年8月には37%に跳ね上がり、9月には38%と月間で過去最高となった。


 

 東京金融取引所では、株価指数証拠金取引「くりっく株365」の日経平均型で、夜間取引(午後9時~翌午前5時)の比率が日中取引の4割強 に達した。夜間シフトを促しているのは、欧州債務問題などによる世界市場の波乱だ。「日本株は海外市場に振り回される展開」(立花証券の平野憲一執行役 員)という状況下で、ヨーロッパ、アメリカ市場の展開に合わせてリアルタイムで短期売買しようとの投資家を呼び込んでいる。