三菱商事がオーストラリアの上水道運営の大型案件の受注で欧州の「水メジャー」に競り勝った。買収した豪州水大手のノウハウと日揮の技術力、産業革新機構の信用力などを結集する戦略が奏功した。
世界の水ビジネス市場は2007年で36兆円。水メジャーと呼ばれる仏スエズグループやヴェオリア・ウォーターは施設建設・運営管理のほか料金徴収までを一貫して手掛ける強みを生かし、2社で市場の約4分の1のシェアを占める。
日本勢は水のろ過膜などの要素技術に強みを持つが、施設の建設や運営管理では出遅れ感が否めない。世界の大手に対抗するためには、不得意な 分野を補う提携戦略が大切となる。日立製作所は韓国LGグループと、世界で上下水道用の設備受注などを狙い、韓国に合弁会社設立を決めた。
水ビジネスの市場規模は25年には87兆円と07年の2.4倍に拡大する見込みだ。アジアの新興企業の参入も相次いでおり、水ビジネスを狙う日本企業の国際提携も一段と活発化しそうだ。