投 資家から資金を募り、発展途上国に対する支援事業などに投融資する「社会貢献債」の国内販売が増えている。2010年の販売額は約3100億円と前年の 3.5倍に膨らんだ。社会貢献債は世界銀行など国際機関が発行。地球温暖化防止など資金の使途を明らかにしており、投資したお金の使い道に関心を高める個 人投資家から支持されている。

 社会貢献債は世銀のほか、アフリカ開発銀行やアジア開発銀行などが発行。証券会社が引き受けて主に個人向けに小口販売している。国際機関は集めた資金を発展途上国のワクチン普及や二酸化炭素(CO2)の排出量が少ない発電事業などに使う。

 商品性が高い社会貢献債も増えている。最近はブラジルレアルや南アフリカランドなど高金利通貨建てが人気だ。大和証券が3月に販売した「ワクチン債」は、ブラジルレアル建てで年利は7.81%(年限3年)と高い水準。野村証券もオーストラリアドル建て商品を販売している。