海外投資家が日本株買いを続けている。2週間連続での買越になる。海外株と比べて、株価指標などからみると割安と見られているようだ。円高のためドル建て日経平均株価は東日本大 震災直前の水準に迫るなど、海外投資家にとって日本株で収益を上げやすい環境になっている。

海外投資家は5月下旬以降、日本株の売り越しが目立っていたが、足元では再び買い越し基調に転じてきた。先週の買越額は2898億円と、4 月第1週(4~8日)以来の高水準だった。アメリカの量的緩和第2弾(QE2)終了に伴う持ち高整理が一巡するなど、世界的な株価の戻りが背景にある。


 東証1部のPBR(株価純資産倍率)が1倍前後にとどまるなど、指標面での割安感も海外勢の資金流入を後押ししているとみられる。


 ここのところ、為替相場で対ドルや対ユーロで円が高止まりしていることも支援材料だった。ドル建ての日経平均は14日の大引け時点で 125.69ドルまで上昇。震災直前の3月10日(125.97ドル)に迫った。「結果的に、震災後に日本株を買った海外投資家はかなり収益を上げること ができた


 ただし、円高が今後も海外勢の日本株買いを後押しするかは、見方が分かれる。「ドルベースでは日経平均は震災後の急落から回復したとの印象を与え、海外投資家の買いの手がゆるむ」


 個人投資家は3週連続で売り越し、先週の売越額は2251億円と2月第3週(14~18日)以来の高水準だった。