森ビルが「愛宕グリーンヒルズMORIタワー」で始めた、テナントむけの新しいサービスで、専用サイトにアクセスしパスワードを入力すると、前日までの1時間ごとの電力消費量を用途別、エリア別に表示する。用途は照明、コンセント、空調、サーバーの4種類。エリアは500平方メートル単位。

森ビルがここまで細かくテナントに情報提供するには理由がある。15%電力削減を実践するにはテナントの協力は不可欠だからだ。同社が所有するビル80棟のうち、23棟は電力削減を義務付けられている。同社は、周辺の光の強さを察知して自動的に明るさを換える照明を使用するなど、自らも節電対策をしてきたが、オフィスビルの使用電力量の6-8割がテナントによるもの。テナントに節電を呼びかけるだけでは不十分だったため、節電を考えてもらう材料にしようと、新しいサービスを始めた。

また、テナントに参考にしてもらうため、同社では自社オフィスの一部を改装。使用電力を43%減少させた「節電モデルオフィス」とし、随時見学を受け付けている。レイアウトを抜本的に見直し、机をフロア中心部に集め、ブラインドを開けやすくすることで、光を取り入れやすくなり照明を減らす工夫などがされている。

テナントにどう節電意識を浸透させるかに試行錯誤は続く。