十和田八幡平国立公園の隣接地にある、東北電力の地熱発電所。ここで7月に国立公園の外観を損ねずに地下に眠る熱源を取り出す、初のプロジェクトが始まる。

公園外から若干斜め下に2.5キロメートル掘ると、公園内の熱源が300度以上の高い熱源を得ることができる。澄川発電所の発電能力を1割増やすことができる。この斜め堀り手法が日本の地熱発電の転機点となるかもしれない。

火山国の日本は世界第3位の地熱資源国。すべてを発電に利用すると約2350万ワット。原発23基分に相当する。しかも地熱発電タービンでは世界シェア7割をもつ。

資源も技術もあるが、日本の地熱の熱源のほとんどが国立公園の下にあり、ようやく規制緩和したのが去年の6月。また別の問題もある。地熱は地元の温泉にも影響を与える可能性がある。地元の人の理解を得られることができるかが、鍵となる。