3月のアメリカの主要都市20都市の住宅価格は最安値を更新した。販売、着工共に2番底を懸念させる動き。このところアメリカの住宅指標は低迷が目立つ。FRBアメリカ連邦準備理事会の量的緩和策終了を控え、これからの住宅市場の動向が、アメリカの景気を占う点で重要な要素になってきている。

ローンが払いきれなくなって、差し押さえられなくなった物件が市場に出てきている影響も大きい。アメリカ抵当銀行協会によると、1-3月期の住宅ローンが占める差し押さえ物件の件数の比率は4.52%。差し押さえ物件は新築物件と比べ、安価で住宅市場全体の販売価格の引き下げの要因になる。

アメリカの調査会社IHSグローバルインサイトは、「住宅の差し押さえ増加が、価格の引き下げになり、11月下旬に底を打つまで、さらに住宅価格は今から5-11%下がる予想」「住宅市場回復にはまだ数年かかる」と慎重な見方。

住宅建設投資はアメリカの投資の約2%にすぎないが、関連消費を通じてアメリカの景気に波及効果が大きい。さらに住宅の資産価値の目減りは家計のバランスシートを悪化させる。

住宅市場の悪化が、アメリカの景気回復に歯止めをかけさせないかと不安にさせている。