* 引き算の人生 *
☆ 木村藍さん ☆
人生は足し算だと思っていました。
学校へ行って新しいことを勉強し、
できなかったことができるようになる。
友達をつくる。
知識や技術を身につける。
働いてお金をもうける。
服を買う、車を買う、家を建てる。
足りないものは足していく。
知識、学歴、資格、お金、
持ち物、人間関係、
なんでも多ければ多いほどいいと
思っていました。
人生は足し算でした。
うつ病になって、
なにもできない惨めさを知りました。
仕事はおろか、起き上がることも
できません。
電話に出るのも、
人に会うのも苦痛になりました。
今までできたことが、
できなくなりました。
やりたくてもできないこと、
どんなにしたくても、
やってはいけないことも
増えました。
それから人生は引き算になりました。
たくさんあることの中から、
ほんとうにしなければならない
ことだけを残す引き算です。
大切なことと、どうでもいいこと、
どうしても私がしなければならないことと、
ほかの人に代わってもらってもいいこと、
時間をかけてしたほうがいいことと、
手を抜いてもいいこと、
少しずつ見分ける知恵がついてきました。
わたしにしかできない、
ひとにぎりのことを
心をこめてする。
引き算の人生も、
悪くないと思います。
☆★☆☆★☆
あなたは・・
どう考えますか?
直面しないとわからないことって
たくさんありますね。
☆★☆
世界で一番しあわせな人間って、
足るを知っている人なんだよ。
常に、今、自分に足らないものを、
「これがあれば、しあわせになれる」
と思っている人は、
実は一生しあわせは手に入らない。
なぜかというと、それは心の問題だから。
欲しいものを手に入れた瞬間から、
次に足らないものを求めはじめるから。