
本日の修理車は2サイクルJOGです。(*^▽^*)
ご購入頂いてから8年経過、走行距離は23,400kmとそろそろ消耗部品の交換も視野に入れた整備が必要になってくる距離数です

現象はエンジン始動直後だけエンジンが吹け上がらないとのことでご来店頂きました
現象の時と同じ状態にするためお預かりしたのちにエンジンを冷やしてから現象確認です(*^▽^*)
そして試乗も含めて現象確認すると始動直後は確かにエンジン吹け上がりませんね、同時に 『ガホッガホッ』 と息継ぎしているような現象でした
15分ぐらい試乗してエンジンも暖まってきて息継ぎは無くなったものの正常な車両と比べても速度の乗りは悪い状態です
整備手帳を確認すると20,000km近辺でスパークプラグ、ミッションオイルの交換はしておりましたがエンジンに直接関係する交換部品はスパークプラグのみでした

念のためプラグを確認して直感的ではありますがキャブレターを点検してみることにします


本体から取外して外側のみを洗浄した状態です
にしても、最近はキャブレターを取外したりする整備も少なくなったなぁ~などと浸りつつ(*^▽^*)
点検していきます

手始めにオートチョークの点検をします

ワックスの膨張、プランジャー突き出しも異常ありませんでした
車両本体側のオートチョーク電源も問題ありませんね
問診の際、今まで長期放置などの期間は無かったようでジェット類などの詰まりは可能性低そうですが、念のため分解していきます

すると...

スロットルバルブが脱落してました...(;^_^A
それにしても脱落してたらまったく吹けないはずなのに何でだろうと仕組みを確認すると...
納得しました(^▽^;)
上側を分解しないと連結しているピンが抜けるクリアランスが無いため、かろうじて引っかかって連動してくれてたんですね

連結しているカムの穴は楕円形に変形して交換しないとダメなのですが、カム単体はメーカー側で部品供給していないため通常はキャブレタAssy交換になってしまいます...

画像にも写っておりますが、キャブレタAssy交換は高額のため避けたいので店在庫で使えそうなパーツを探してきました(^▽^;)
スロットルバルブなど車両によって異なるパーツを付け替えて組付けます


フロートチャンバー側も点検します

長期放置も無いとのことでやはりジェット類の詰まりなどはありませんでした
あとは車両本体側に組付けるだけです(*^▽^*)
組付け後に試乗も無事問題なく終えて修理完了です(^-^)/