昨日は澄み切ったきれいな青空で 風は昔に訪ねた南国を想い出すように
あたたかくて 優しかった。

1年前に 「アルゼンチンが私を呼んでいるのよ」と、
独りで 南米に旅立った大好きな友人がとうとう帰国した。

駅に迎えに行くと こちらまでフニャ~と笑顔になってしまうような
相変わらずの柔らかい笑顔で 友人は待っていた。
女、南米・ヨーロッパ一人旅を終えた彼女は、
また生命力を増して こちらにまでその陽のエネルギーが伝わってきた。

彼女と初めて会ったのは 太陽がさんさんと降りそそぐ国、
スペインで行われた4日間の音のフェスティバル
そのときはお互い、旅人の日本人なんだろうなという
面識はあったものの ろくに話もしなかった。

それから3年後、今度はお台場の音楽フェスでバッタリ再会。
今度は躊躇せず 心をオープンにして 再会のあいさつをした
「スペインのOMNIフェスティバルで会ったよね?」

それから一気に仲良くなった なにしろ行くところ行くところが似ていて
波長が似ているのだから

彼女から聞く、南米の旅の出来事、行く先々で出会った人々のこと
参加したシャーマンの儀式のことコンピュータ、カメラが一式盗まれたこと、
まるで 一つのロードムービィを見ているかのように
ひとコマ ひとコマ 話がリアルで面白い。
旅をしながら 新しい経験を1つする度に
彼女はそこから何かを掴みとっているように思えた。

彼女を自然のエレメントで 表現すれば 「風」だろう。

とらわれない 自由に 心が感じたままに
軽いフットワークで 世界を旅してしまう。

大体 人は長く生きれば生きるほど 社会でのしがらみが
出てきて 旅をしていた人も昔ほど 簡単に腰を上げなくなる。
そういった人生も 安定していていいと思う。
でも時に、心が感じるように 直感まかせに
旅をすることも 大切。 
ずっと使っていなかった感覚を呼び起こすためにも。

しがらみではなく つながりを残したまま
私もまた 新しい旅の風に吹かれたい。 


cosmic-flowさんのブログ-スペインの夕暮れ
2006年 8月 スペインの夕暮れ